2022年11月13日日曜日

夏井いつきのよみ旅!in青森(後編)

響き合う謝する心や冬芽かな
冬氷る砧の音の響きをり
冬に逝く超新星のごと輝きて(ガリレオガリレイ)
寒昴あなたを想うたまゆらの(かすかの意)
冬の夜あるやなしやのささめごと(ひそひそばなし)

夏井いつきのよみ旅!in青森(後編)
だまされだおっほの甘さにしげァはしる   柾谷伸夫
「おっほ」は「にごり酒」秋の季語
胃液が上がってくる状態が「しげァはしる」
津軽弁と南部弁は全然違う
津軽弁まいね(ダメだ) 南部弁わがね(ダメだ)

混浴の火照り(ほてり)も引けて虫時雨(むししぐれ)   竹田有理沙
「虫時雨」秋の季語
大沢温泉(岩手県花巻市)1200年の歴史がある無色透明の湯

秋の朝めかぶみそ汁かーままけー   秋元優子
「かー」というのは「さあ」とか「はいどうぞ」とかという意味

秋の朝鳴くはうみねこいや赤子   イカドンパパ

新涼や山粧(よそお)いの支度かな   山ガールこと野田友美
「新涼・山粧い」秋の季語

母の碗(わん)浮かぶせんべい秋の月   木村聡
八戸せんべい汁(南部せんべいを煮込んだ郷土料理)
南部せんべいは小麦粉を原料としたせんべい。八戸発祥といわれる)
やませ(北日本の太平洋側で春から夏にかけて吹く冷たい風)
八戸では200年以上前から朝・晩ごはんで食べる家庭料理
主食の代わりだった
昔からエコSDGsをやってた

祭りの夜出せぬ歓声身に染む音(ね)   石橋元平
通称日本一の山車祭りともよばれています
八戸三社大祭 2016年ユネスコ無形文化遺産に登録
八戸の山車は小さい状態から大きい状態にトランスフォームする
祭りでは27台の山車が集まり練り歩く
山車は毎年作り替えられる
山車を作るのは八戸の地元住民たち
八戸の山車作りは職業も違うし世代も違うし
男女関係なくみんなが集まって作る

三百年目の秋我ら南部たり   夏井いつき

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