2022年11月25日金曜日

戦禍の中の俳句

感動のなき教科書冬暖か
駐車場溢れる冬陽きらっきら
お買い得車走らせ冬の朝
冬の陽やインド映画の3時間
石集め想像の旅冬星座

■ETV特集 戦禍の中の俳句

うつくしき空より飛来ロケット我らに
子ら遊ぶ紙飛行機で防空壕
色失せた凍える女地平線が震える
七月の暮れ去年の切株で薪を割る
遠い停車場風に吹かれしタンポポが
古い写真我より若き祖母夢に出づ
特別軍事作戦サラダに油少なめに
ペイントボードの痣長く見つめたら別の惑星
「生きてます」息子の手紙光跳ね
文化キャンセル昇る日なき地夜に沈む
未耕作沃野を覆う黒い鳥
星の光街の灯空に去ったよう
掌にミサイルかけら痛い
砲撃後看板なしで通り分からず
子ら遊ぶ紙飛行機で防空壕
耳詰まる突如の静寂雪は血に
サイレン吠え中庭で犬が泣く
二月川面の穴ルーシの水すべて黒し
星月夜キエフを向きて祈りけり
須磨寺に別の寒さのありにけり
ロシア語の「武士道」頁の間に乾いたゴキブリ
流氷を貪欲に運ぶトミ川最後の雪
ずんずんと夏を流すや最上川   子規
公園に兵士幾度の触れる空の軸
川 幼き日流れに反し雲泳ぐ
木の匂い一番強い暴風後
こほろぎが髭をかつぎて鳴にけり   一茶
古池や蛙飛びこむ水の音
かたつむりそろそろ登れ富士の山   一茶
瓶の魚岸辺の絶景海を乞う
無間の原今年は特に赤い彼岸花
長き冬古い教科書捨てずにおく

翻訳する方もそれを読む方も俳句に精通していないと
成立しない番組だと思いました。
静寂を「せいじゃく」と読んでおられましたが
「しじま」ではないでしょうか❓

■光泉寺(美馬市)「友情の碑」
三宅速(はやり)へ アインシュタインより
「ふたりはともに人の世の恐ろしい
 迷いの犠牲となって、ともに亡くなった。」

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