子ライオン個性を持ちて冬陽射し
強がりてカメラ目線の子ライオン
門構え額縁のごと冬紅葉
床の間へ茶の花二輪いきいきと
クーデター聞く者もなく憂国忌
プレバト纏め 2022年11月17日
神宮外苑の銀杏で一句
永久名人 富美男のお手本
梅沢富美男
吾子踏みぬ銀杏落葉の無尽なり
添削(子の年齢を描写すべき。「無尽」の名詞止めで光景が広がる。)
銀杏落葉歩きはじめた子に無尽
永世名人への道
千原ジュニア
銀杏落葉やカチンコの渇いた音
添削(「乾」ではなく「渇」を選んだのが上手い。
「渇」は満たされない思い、イライラする
強く欲しいなどの心情を表す漢字。
霏々とは雪や雨などがしきりに降る様子。)
カチンコの渇きや銀杏落葉霏々(ひひ)
特待生昇格試験
森口瑤子
足踏みを五回枯葉の音愉快
(季語を音として聞かせている。
数詞が「枯葉」を音として聞かせる伏線になっている。)
1位 二階堂高嗣
初霜やオーディション会場不安
(「初」にはその年最初に迎える華やかな気持ちもある。
霜をサクサクと踏む不安げな音と
会場に向かう晴れがましい気持ち。不安な心情が表現されている。)
2位 大友康平
肩ぐるまズシン嬉しや日脚(ひあし)伸ぶ
添削(「嬉し」に「や」は大袈裟。ほのぼのとさせたほうが良い。
措辞のトーンを弱め季語に軸足を置くと良い。
日脚伸ぶとは年も明けて、少しずつ日が長くなることをいう。晩冬)
肩ぐるまズシンと嬉し日脚伸ぶ
3位 小倉優子
秋夕焼5kmポストの兄を追う
添削(助詞「の」は読み手を色々と迷わせる。)
ゴールは5km兄を追う秋夕焼
4位 ダイアン・ユースケ
黄葉が頬にうつりし無邪気顔
添削(子が一人なら動作を書く。)
子は駆ける銀杏黄葉の只中を
次回のお題はピザ窯。
0 件のコメント:
コメントを投稿