2022年11月14日月曜日

兼題「冬紅葉」

自分しか愛さない人冬ざるる
愛しても愛されなくて月冴ゆる
冬の景当てる光の角度かな
ラジオ体操精だす夫冬の朝
肌荒る秩序を招き停滞へ

NHK俳句 兼題「冬紅葉」
選者 井上弘美 ゲスト 山崎怜奈 司会 武井壮

▪冒頭の俳句
山門に果つる琴坂(ことざか)冬もみぢ   井上弘美

俳句ナビ 冬紅葉
秋の季語 紅葉 楓
春の季語 花楓(もみじ咲く)
冬の季語 散紅葉
夏の季語 青楓

▪入選九句 兼題「冬紅葉」
大(おお)門は喪にのみ開く冬紅葉   吉川佳生(よしお)
杣人(そまびと)が薪を割る音冬紅葉   井深靖久
托鉢(たくはつ)に若き息あり冬紅葉   二木(ふたつぎ)雅弘
猛稟(もうきん)のけふは来ぬ日や冬紅葉   神保(じんぼ)と志ゆき
袋田(ふくろだ)の飛沫(しぶき)の中に冬紅葉   菊池和正
山崎 廃寺裏(はいじうら)怒るがごとき冬紅葉   林璋(あきら)
💮武井 石垣に大火の跡や冬紅葉   山下清実
白神(しらかみ)の峰の収まる冬紅葉   天童光宏
青空へ挽歌のように冬紅葉   八田昌代

▪俳句ナビ 添削コーナー
祖母の家古道彩る冬紅葉   山崎怜奈
添削(静止画が動画になった)
祖母がり(許)へ古道彩る冬紅葉

黒門に紅(べに)を映して冬紅葉
添削
黒門に映すくれなゐ冬紅葉

切通し青空細し冬紅葉
添削(三段切れ、「き」でも調べが良くない、標記の効果も考慮する)
冬紅葉あをぞら切通し

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