2022年11月8日火曜日

題「ケンカ」

一心にたわわな葡萄喰らう栗鼠
大空へ秋桜ゆれて背伸びせん
秋の声高貴の中のぬくもりが
秋澄むや立ち上がろうと息止めて
暗き山雪の階段一歩ずつ

■NHK短歌 題「ケンカ」
選者 栗木京子 レギュラー 本髙克樹 矢花黎 司会 小沢一敬

▪冒頭の短歌
口喧嘩する男女ゐて車窓にはとぎれとぎれに桜木の見ゆ
栗木京子

▪短歌侍への道
ユーモアを感じさせる
客観的な視点が必要

▪Lesson1 ユーモアを詠む
言ひ合ひののちの蹴り合ひ殴り合ひそのみなもとの腋毛(わきげ)!の一声(ひとこゑ)
大松達知

▪Lesson2 視聴者のエピソードを短歌に
ポイント ユーモアを詠む

妹とオモチャをめぐる大喧嘩泣かし泣かされ溢れた「ごめんね」
元髙克樹 添削(対句)
妹とオモチャをめぐる大喧嘩溢れた涙溢れた「ごめんね」

「ごめんなさい」顔を歪めて言うキミと共に泣いてる姉に威厳無し
矢花黎

もう二度と遊ぶもんかと言うはずが妹を見たら出てきた「ごめんね」
小沢一敬 添削
もう二度と遊ぶもんかと言うはずが泣くに溢れる「ごめんね」

▪入選歌紹介 テーマ ケンカ
ぴかぴかのイスをみんなで取り合った保育園児の朝の騒動
吉川修一
助手席で「車いいね」と喜ぶ母買う時あんなに怒っていたのに
ととや
ほっとする腹が立ってる僕はまだAIにないものを持っている
畑依裕(のりひろ)
はるばると月の砂漠を行くような喧嘩のあとの喉の渇きよ
佐々木ウメ
ひきこもる自分とケンカをするたびに殴り続ける照明のヒモ
雨雨雨汰
一席 ケンカ腰ではないことを文末の「ね」の一文字にそっと託して
須山暢彦

▪Lesson3 出演者のエピソードを短歌に
今回は矢花黎君のエピソード
ポイント 客観的な視点に立つ

飼い犬に舐められてなどなるものか強気に出るも頬舐める君
小沢一敬

菜箸を離した刹那凶暴なチワワ消えてもまだ怒る僕
矢花黎 添削
菜箸からささみを奪い凶暴なチワワ消えてもまだ怒る僕

盗難と咬傷(こうしょう)にまで見舞われて追いかけ回すうちの愛犬
元髙克樹 添削
盗難と咬傷にまで見舞われてでも愛犬とたわむれている

▪短歌対決
ポイント ユーモアを詠む

助手席で「利き手側」だとキレる母真逆に進む左利きの父
元髙克樹 添削
助手席で「利き手側」だとキレる母真逆に進む父は左利き

作業中デスクトップの時止まり「応答無し」に一人で文句
矢花黎 添削
作業中デスクトップの時止まり「応答して」となだめて怒る

怒鳴り声聞こえて部屋を飛びだせば揃いのスーツで漫才稽古
小沢一敬

▪短歌侍 特別編 NHK短歌×らじらー!SATURDAY
あなたも短歌侍
ふたりが考えたテーマは 幸せ

元髙克樹君の上の句(欲望)
つけ麺を覆い尽くしたトッピング
小沢一敬さんの下の句
つけ麺を覆い尽くしたトッピング「肉」「ねぎ」「メンマ」メインは「空腹」

矢花黎君の上の句(人生観)
眠い目をこすりながらも家を出る
小沢一敬さんの下の句
眠い目をこすりながらも家を出る自転車で行く赤とんぼの田

今生きていな幸せの瞬間を書く
2人の個性が出た良い上の句

次回はらじらー!の収録現場に密着!

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