万緑や詫び寂び極む光明寺
投資家の辛抱続く夏の月
くされ潮暗号資産日々降下
コインベースに試練の予兆くだり
社会毒不安煽られ雨蛙
■一分季語ウンチク 「富士の雪解(ゆきげ)」
単純に「雪解」というと春の季語になってきますが
この「富士の雪解」と言う季語は夏の季語です。
それも仲夏、夏の中頃の季語になるわけです。
そこら辺の雪は春に解けるのですが
富士は日本一の山、すごく高いので
雪も中々解けないのです。
仲夏の頃になってようやく訪れる「富士の雪解」。
静岡県側から見るか、山梨県側から見るかでも
印象が違ってくると歳時記には解説があります。
富士山の山麓一帯が緑に満ちてくる
新緑の頃になってようやくという
そのコントラストも綺麗ですね。
静岡県側から見るとなだらかな裾野があって
山梨県から見ると急峻なそそり立つ山の
雪が見えてくるようです。
■夏井いつき俳句チャンネル より
【正人のお礼】雑誌『俳句四季』で4月の名句を紹介させて頂きました
今
落椿みづにも暖(ゆる)くあるとろみ シュリ
くづれかけのいうれいが椿をささへてをる いかちゃん
折れ針を小瓶へ春の雨静か 仁和田永
山羊はめぇ人はをんをん啼(な)く朧 柊月子
古
乞食の小屋が向き合うて海辺の昼があたたかい 橋本無道
(家藤正人さんの大好きな句
エメラルドの麦踏む只恍惚と恍惚と 橋本無道)
留学の話がおもんない花見 山本先生
まっしろな春へ伸ばすオウムガイの触手 いさな歌鈴(かりん)
青き踏めマスクを鳩として放て 夏井いつき
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