夏の朝蕪の糠漬け香(こう)ゆたか
循環の社会を生きる夏の月
消えるもの生まれくるもの夏の波
輪廻は繰り返す緑陰を歩く
空隠す野山の茂り余力かな
NHK短歌
選者 栗木京子 レギュラー 元髙克樹 矢花黎 司会 小沢一敬
題「嬉しい」
冒頭の短歌
口笛に応へて走り出す犬のうれしさよ誰も独りの秋に
栗木京子
前回の復習侍
妹と自分を重ねた卒業式僕は家からリモート参加
矢花黎 添削
妹の卒業式を祝ってる僕はリモート参加しながら
今日のテーマ 嬉しい
■Lesson1
感情をストレートに表さない
悪い例(余白がない。読者に入っていく余地を残す。)
羨ましいいつでもパンダは人気者ギャグと違って飽きる事なし
小島よしお
今日のポイント 描写に思いを託す
良い例
昔から家族であったかのようにふたつの家族は笑い合いたり
三原由起子
(できれば重複する言葉は避けたほうが良い。ただ生きる場合もある。)
■Lesson2
視聴者のエピソードを短歌に
(人物を描写することで嬉しさを表現)
ポイント 嬉しいという言葉を使わない
人知れずしわを刻んだ両手から食卓に並ぶ母の温もり
矢花黎 添削
いつからか少しシワある両手から食卓に並ぶ母の温もり
電話越し言えない弱音察したか母は私の好物を置く
本髙克樹 添削
電話越し言えない弱音察したか母は並べる私の好物
玄関で出迎えてくれた母親のエプロンからは唐揚げのにおい
小沢一敬 添削
玄関で(出)迎えてくれた母親のエプロンからは唐揚げのにおい
■入選六首 テーマ 嬉しい
悦びに帽子を投げる人もいて空の片隅向日葵の咲く
香川県高松市 樋口淳一郎
鞄には九十二点のテストあり嬉しく道の石に躓く
大谷高等学校 大鄉倖人
嬉しさよ春の坂道高遠のそこ曲がってと助手席の君
長野県辰野町 井上武明
喜ぶの隣に男と書くならばさびしと読めり娘の結婚
山形県酒田市 齋藤要一 (嬉)
序の口の推しの勝ち星確かめるローカルニュースは小さな宴
宮城県山元町 杜野詩季
好きなものためらいながら言いあってビンゴが続く新しい友
アメリカメリーランド州 毛糸
■Lesson3
出演者の(小沢一敬さん)のエピソードを短歌に
古着屋の奥に吊られた革ジャンがまだまだいけると僕に囁く
小沢一敬
もう今は製造されぬ革ジャンを友に譲ったぶり古着屋で
本髙克樹 添削
もう今は製造されぬ革ジャンが古着屋で待つあの日の色で
青春の思い出残るジャンパーと再会果たす名古屋の店先
矢花黎 添削
十代で友に譲ったジャンパーと再会果たす名古屋の店先
■短歌対決!
見る度に写真に収めたレスポール右手に担ぎ家路に急ぐ
矢花黎 添削(「レスポール」とはエレキギター。バランスが悪い。)
見る度に撮った黄色のレスポール右手に担ぎ家路に急ぐ
15個の貯めたスタンプラーメンに換える予定があるカレンダー
本髙克樹 添削(切れるところを明確に。)
15個のスタンプ貯めてラーメンに換える予定があるカレンダー
友の声背中越しでも楽しそう席は遠いがお酒が進む
小沢一敬 添削
友の声弾んでいるよ背中越し席は遠いがお酒の進む
レギュラー二人の反省点
写真じゃなくて動画で想像する。
音までの想像ができてなかった。
レギュラー二人の成長が速過ぎる…。素晴らしい!
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