2022年6月16日木曜日

阿部公房著「砂の女」

逆イールドや景気後退夏の霧
アービトラージチャンス来た来た青嵐
中立金利超えての利上げはたたがみ
抑えの効かぬインフレーション深き海霧(じり)
世界的値上げラッシュや草茂る

■100de名著 より

穴の中でももがく姿は自由を求めることが
いかに困難であるかを私たちにつきつけます。
阿部公房が砂に込めた意味とは
現代の視点から読み解きます。

砂の女の初版本には
阿部公房本人の言葉が記されています。
鳥のように、飛び立ちたいと
願う自由もあれば、
巣ごもって、誰からも
邪魔されまいと願う自由もある。
飛砂におそわれ、埋もれていく、
色も、匂いもない、
砂との戦いを通じて、
その二つの自由の関係を
追求してみたのが、
この作品である。

ヤマザキマリ女史 曰く
意思の疎通もできないシュールレアリズム的な存在である。
虫を観察するかのように
人間社会を深い洞察で見ている観察者なのです。
不条理性だったりシュールさ、寓話性のある、
象徴的なモチーフで物語を展開していく
その出だしとしては素晴らしい。

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