見て見てと一万本の花菖蒲
ついり雲口を開けばまた文句
梅雨寒し病んでいるのか?気まぐれか?
強風雨たわわな枇杷のいじらしさ
六月の風と語らう海を背に
プレバト纏め 2022年6月9日
最後の一個で一句
永世名人富美男のお手本
梅沢富美男
言の葉や追えば消えゆく夏の蝶
添削(蝶の描写としてはありがちでゆるい。
上五で切ると中七が季語で描写できる。)
言の葉や追えば夏蝶風に消ゆ
言の葉や追えば揚羽蝶は風に
言の葉や追えば黒揚羽は風に
特待生昇格試験
千賀健永
雷声や絶島のロンサムジョージ
(「声」の一字で絶滅する生物の叫びが
「絶」に絶滅・拒絶されたイメージが表現できている。)
立川志らく
清貧の菓子屋青簾に忌中
(まるで短編小説。前半で小さなストーリーがある。
「青」と「忌中」の白と黒が色彩的に鮮やかに表現。)
1位 高橋克実
梅雨夕焼タイムセールへ駆ける父
(季語を主役にする配慮のある語順である。
梅雨夕焼が夏の季語。)
2位 平井理央
鼻に汗最後のグミを舐める吾子
添削(季語「汗」を主役にする。)
子の鼻の汗よ最後のグミを舐め
3位 藤真利子
母老ひて濡れ傘杖に苺買ふ
添削(濡れ傘を杖にするなら「老い」は想像できる。)
苺買ふ母よ濡れ傘杖として
4位 小籔千豊
前の人頼む!頼むな!ラス苺
添削(字面では情景が解らない。
絶叫ではなく淡々と場面の描写を…。)
苺ケーキ残り一つの列にゐる
次回のお題は「クーポン」
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