2022年6月3日金曜日

杉田玄白の俳句と明恵上人の短歌

終末を明るく語る夏の夜
雲の峰歳重ねても末期(まつご)の眼
夏の海森羅万象煌めかん
亡き人の声が聞こえる竹落葉
悔やんでも悔やみきれない朝まだき

◆杉田玄白の俳句
ながらへて今年も見たり山桜

◆明恵上人
■明恵上人(みょうえしょうにん)の短歌
むらさきの 雲のうえへにぞ みをやどす 風にみだるる 藤をしたてて
あかあかや あかあかあかや あかあかや あかあかあかや あかあかや月
夢の世の うつつなりせば いかがせむ さめゆくほどを 待てばこそあれ(新勅撰和歌集選)
参照 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%81%B5 

■明恵の歌への姿勢は、弟子に対する言葉によく表れています。
「和歌はよく詠まんなんどするからは、無下にまさなきなり。
 ただ、何となく読み散らして、心のまことにすきたるは、くるしくもなきなり」。
和歌はうまく詠もうとしなくていい、何となく、心の思うままに詠めばいいと。
明恵の和歌のうち、特徴的なものとして、次の歌が挙げられます。
「あかあかや あかあかあかや あかあかや あかあかあかや あかあかや月」

■栂尾(とがお)明恵上人の言葉
「我は後世たすからんと云(い)う者には非(あら)ず。
 ただ現世に先(ま)づあるべきようにあらんと云(い)う者なり」
意味
「私はあの世で救われたいなどと考えてはいない。
まずこの世であるべき姿で生きたいと考えているのだ。」

参照すべきURL
https://tankanokoto.com/2021/01/myoue.html

0 件のコメント:

コメントを投稿