2022年4月29日金曜日

踏青と名言

夏近しシラファー時代ついに来た
しらふで生くソーバーキュリアスのどか
多弁なりノンアル晩酌麗(うらら)か
雲雀(ひばり)の巣遂に日の目ぞ下戸苦情(げこくじょう)
カタルシス破裂寸前朧月

■一分季語ウンチク 踏青(とうせい)
ジャンルは人事・晩春の季語

夏井いつき塾長は「青き踏め」と
いう形で使った例句が紹介されていました。
「踏青」というのは中国の行事から
伝わったため音読みになりました。
句として使う場合は「青き踏む」
として使われることが多いです。
春になって野遊びができるようになる
緑が萌え出てきた野を直接自分の足で
踏みしめて春の喜びを感じると
そんな季語になっています。
「青き踏め」という命令形での使用が
特徴的だったいつきさんの句、
これから「青き踏め」なんていう
例句も増えるかもしれませんね。

■阿木燿子 曰く
「言葉は大切ですよね。
 人に言った言葉は自分に返ってきます。
 だからできるだけきれいで
 あったかい言葉を使いましょう。」

■福沢諭吉 曰く
「自由とわがままの違いは
 他人を妨げるかどうかである。」

■明石海人 曰く
「深海に生きる魚のように、
 自らが燃えなければ何処にも光はない」

明石海人の短歌
さくら花かつ散る今日の夕ぐれを幾世の底より鐘のなりくる
ゆくりなく映画にみればふるさとの海に十年のうつろいはなし
シルレア紀の地層は沓(とほ)きそのかみを海の蠍(さそり)の我もすみけむ
わが指の頂きにきて金花蟲(たまむし)のけはひはやがて羽根ひらきたり

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