2022年4月19日火曜日

題「恋の始まり」

春驟雨高い湿度に取りつかれ
春惜しむ日本を潰す財務省
花の雨政治主導の国であれ
花の冷え民意はいずこ政(まつりごと)
誰がための国政なのか蜃気楼

NHK短歌 題「恋の始まり」
選者 江戸雪 ゲスト UraN 司会 星野真里 レギュラー カン・ハンナ

■冒頭の短歌
うつむいている君は花あるいは火わたしの胸がとぷんと鳴った
江戸雪

■恋のフレーズ短歌
七色の虹(カン・ハンナ) 
腹が減らない(UraN)
君に逢いたい(星野真理)
ベランダで七色の虹揺らめいて腹が減らない君に逢いたい

■今回のお気に入り
何をするってわけじゃないのに爪磨くうぶな獣になったかんじに
兵庫県西宮市 甲斐直子
タイムカード押す数秒に伝えあう今日、山茱萸(サンシュユ)の花が咲いたね
京都府宇治市 山下裕美
心臓にきみが入ったその時に私は一つ私を捨てた
長野県松川村 谷川利音
この海に特別な名を付けたくて君の歩幅に合わせ歩いた
東京都練馬区 音羽凜
夏休み蝉の鳴き声やむ頃に私はあなたに勇気を示す
群馬県伊勢崎市 橋本優飛

■選者の話「恋をしたなら」
ハンモックいいねいいねと言いあってかけがえのない素通りをする
谷川電話

■恋バナ短歌
赤々とツツジの花が咲き出して君に逢いたい理由を見つける
カン・ハンナ 添削
赤々とツツジの花が咲き出して君に逢いたい理由見つかる

凹凸のないスマホから彼の声聞こえればまた騒ぎだす春
星野真里 添削
凹凸のないスマホから彼の声聞こえればまた騒ぎだす春

さかのぼる時間にいつも笑ってるそのつよがりはツツジのようだ
江戸雪

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