2022年4月18日月曜日

兼題「春風」

春北斗人の堕落は死が止めん
永遠の命を癌が阻止春日
生と死はグラデーション朧月
春かなしテロメア伸ばし癌罹患
陽炎や理解不能の無効可へ

NHK俳句 兼題「春風」
選者 星野高士 ゲスト 舞の海秀平 司会 武井壮

冒頭の俳句
春風や闘志いだきて丘に立つ   高浜虚子
(新傾向俳句を標榜していた河東碧梧桐へ挑戦状を叩きつけます。
 その決意を詠んだのがこの一句。)

テーマ「会いたい俳人12人」
第一回は高浜虚子
(俳聖、星野高士先生の曽祖父、
 門弟 飯田蛇笏、高野素十、中村汀女、星野立子を育てた。)

星野高士先生のもっともお好きな高浜虚子の俳句
石ころも露けきものの一つかな   高浜虚子

今回のお気に入り 兼題「春風」
漁(りょう)小屋の閂(かんぬき)はずれ春の風   対馬清波
つかまんとすれどつかめぬ春の風   武本保彦
金色の風鐸(ふうたく)揺らす春の風   室達朗
木漏れ日の匂い集めて春の風   新美英紀
春風や入山僧(にゅうざんそう)の小さき荷   西村圭子
春風の曲がるところに磨崖仏(まがいぶつ)   諏訪一郎

星野高士先生の選句はめっちゃ解り易い句ばかりです。
選者によってこんなにも違うんですね。

武井壮さんの一言に魅了されました。
「どこにいようと楽しむのは自分の成長」

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