2019年5月18日土曜日

学校の蛇口で一句

夏めく日 山ふくらみて 目に眩し
一木一草 強さ信じて 今朝の夏
若さゆえ 肩ひじ張って 夏を行く 
背伸びして 強さ装い 夏に立つ
いきがって 気概溢るる 夏来る

プレバト3時間スペシャル纏め 2019516

学校の蛇口で一句

永世名人への道

梅沢富美男
緑青(ろくしょう)のカラン 石鹸ネット 揺れて夏
(見事なカメラワーク、最後に夏とびしっと決めた体言止めが見事。
この俳句を三段切れに思ったのは私だけ…?)

特待生昇格試験

フルーツポンチ 村上健志
記念樹の 若葉へホース 伸ばしけり
(記念樹という言葉は情報量が多い。
「へ」助詞の使い方も正しい。
 私も素晴らしいと思いました。)

千原ジュニア
すり傷を 蛇口流す 夏の空
(正確な助詞の選択。)
すり傷を 蛇口流す 夏の空
(「流す夏」とすることで複雑な感情が入り重みが増す。)
すり傷の 砂を蛇口に 流す夏

俳句の才能特待生昇格スペシャル

1位 ABC-Z 河合郁人
百本ノック 蛇口に映る 夏の空
(映るは説明に受け取られる可能性があったが、
蛇口の間近に見た夏の空という映像が再生、表現されていた。)

2位 皆藤愛子
ガガンボの ゆくえ目で追う 女子トイレ
(「ゆくえ」という言葉はあいまいな印象を与えがちだが今回は適切。
それぞれの言葉が必要な場所に適切に置かれている。)

3位 筒井真理子
蛇口より ぬるりと河童 滴れり
(「滴れり」が季語。美しい季語に対して良くない使い方である。
「無季の句」と言い切れば良かった。)

4位 馬場典子
1000本ノック 浴びし日の レモン水
(レモン水が夏の季語。
 レモン水という季語が過去の記憶となり鮮度が落ちている。
 1000本は許容範囲ではあるが、千本が基本。)
千本ノック 浴びし日のあり レモン水

5位 藤井隆
ひねる手を 待ってる蛇口の 夏休み
(擬人化を2つ入るとくどくなる。
 語順を変えることで一つにすることができる。)
ひねる手を 待ってる 夏休みの蛇口

6位 星野真里
チャイム待て 爪入る砂と 水遊び
(上五を命令形からお願い系にすることで印象が変わる。
 個人的に「待て」は「鳴る」「聞く」」ではいけなかったのでしょうか?)
チャイムよ待って 爪入る砂と 水遊び

7位 徳光和夫
夏連や 蛇口で冷やす 股間かな
(野球と特定できるようにした方がよい。
 「ファウルチップ」を使うと特定できる。)
ファウルチップの 股間蛇口に 冷やす夏

素晴らしかった!
毎回こうだと俳句への興味ががぜん増すのですが…。
って、これ以上増したら日常生活に支障が出るかも…。()
俳句でも、やはり師を持った方が良いと思うようになってきました。
でも、一度師と仰いだ先生と意見の食い違いがあるとこれも辛いし…。
高いハードル?厚い壁?が立ちはだかっているような…。


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