2019年5月11日土曜日

五月の鎌倉(小町通り)で一句

夏椿 白さの増して 夜更けかな
純粋さ 捨てず生ききる 夏浅し 
桐一葉 私で生きて いくことの
若夏や 遣りたいことを 忠実に
経年の 劣化激しい 夏の朝

プレバト纏め 201959

五月の鎌倉(小町通り)で一句

名人への道
村上健志 
扇川 また見失い 緑さす
(一見、説明臭いが的確な描写
緑さすが夏の季語
初夏の目覚めるような若葉の緑という意味)

特待生昇格試験
立川志らく
傘の色 紫陽花寺に 吸い込まれ
(紫陽花が季語)
傘とりどり 紫陽花寺に 吸い込まれ

1位 近藤サト
容赦なく 人波跳びいる 五月蠅(さばえ)かな
(五月蠅が季語 飛び入るの複合動詞)
人波に 飛び入る容赦なき 五月蠅

2位 河野玄斗
鎌倉に 競る松ら 延べ千年
(松蝉が季語 
一句の中に地名、季語、長い年月を一句の中に入れるのは難しい。
詩歌の中では千年と言う言い方は「およそ」という意味が含まれている。
「蝉」は「競る」とあるので複数にする必要なない。
「競る」という擬人化より映像にした方は良い。)
千年を 鳴き継ぐ松の 鎌倉

3位 KingPrince 神宮寺勇太
黄昏の 青葉に溶ける 人の波
(青葉が季語 溶けゆくと複合動詞にする
 季語の鮮度を損なってはいけない)
町の青葉に 溶けゆく黄昏の 人波)

4位 村上弘明
八百年の時を超え 蝦夷ハス盛る 鎌倉に
(蓮が季語)
鎌倉や 八百年を 咲く蝦夷蓮

5位 朝日奈央
夏めいて 私の心 ときめいた
(映像化して表現する)
青空の 青ときめいて 夏めいて 

来週のお題は「学校の蛇口」

今週の夏井いつき先生の添削に唸ってしまいました。
素晴らしかった…。
底力をまざまざと拝見させてもらいました。
来週も期待しています。

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