一力亭の 初々しさや 京の春
セザンヌを 模写した土牛 山笑う
土牛の手 描かず描く 春の瀧
浄心で 描き続けた 春の雨
将来性を 買われ描いた 匂草
プレバト纏め 2019年3月7日
俳句の才能昇格査定スペシャルのお題「春の号外」で一句
柴田理恵
「犯人逮捕」干鱈(ひだら)を毟(むし)る 母の黙
(干鱈は春の季語 季語から伝わる動作と心情)
Kis-My-Ft2 北山宏光
新社員 号外閉じて 指黒く
↓(散文的にしてはいけない 意外性を持った新社員)
指黒く 号外を閉ず 新社員
大和田獏
流されし 魂(たま)鎮めしか 春の海
↓(流されしは過去形 祈りのような調べを生んでいない)
たましひを 鎮めて春の 海しづか
鈴木光
センター街 滲む号外 春の雨
↓(三段切れ 語順を変えリズミカルに)
センター街 号外滲む 春の雨
岩永徹也
冴え返る A.I.騎士.の 白き腕
↓(果敢な挑戦 冴返るが春の季語)
冴返る A.I.騎士.の 白き腕
松岡充
号外を 放つ手取る手 春疾風
(見事な臨場感 映像が浮かんでくる
韻を踏んでいる リズムがある)
千原ジュニア
春疾風 足絡みつく 号外や
↓(足は不要 季語を活かす映像の取り込み方)
絡みつく号外 街の春疾風
ミッツ・マングローブ
新た御代の 見出し立たん 桜真風(さくらまじ)
↓(御代とは天皇の活世 その在位期間
桜真風は桜の頃に吹く南風
御代の使い方が文法的に間違ている
六六五⇒格調の高い調べではない)
新たなる 御代の見出しや 桜真風
NON STYLE 石田明
春疾風 号外の紐 ほどきたる
(たるは連体形)
「今回、昇格した人は映像を描いた人でした。」
と夏井いつき先生の総評!
見応え満点でした。勉強になりました。
柴田理恵さんの句に感銘を受けました。
毎回このレベルだと嬉しいのですが…。
頭で詠む人と感性で詠む人がいます。
私は感性の鋭い人に魅力を感じます。
優等生の俳句はどうも私には理解できません。
心に響かないんですよね。
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