2019年3月25日月曜日

「弘法大師修法図」を詠みました!

葛飾北斎「弘法大師修法図」を無季句で詠みました。
晩年に 北斎描く 肉筆画
静と動 織りなす世界 北斎画
空海の 漆黒の闇 祈りけり
新月が 暗喩を照らす 祈りあり
空海の 疫病退散 祈りのみ 
漆黒や 犬と赤鬼 対峙せん 

「美の巨人」
葛飾北斎・晩年のすごい肉質画!
奇跡的に遺った『弘法大師修法図』 より

目に見えないものを描く。
それは、心の世界を描写することでもありました。
「岡倉天心は日本の美術は仏教の影響により
写実を離れ、非常に精神的なものに行き着いている。
と言う話を残しています。
西新井大師は弘法大師が開いたお寺です。
そこに奉納する絵として、
密教的世界観、宇宙観が葛飾北斎を
突き動かしたという事は十分に考えられます。」
と、美術史家河野元昭氏は述べられています。
百歳を超えれば絵が動き出すと信じ
八十歳を過ぎてから本格的に肉質画に取り組んだ北斎!
完璧な絵を目指し、宗教と宇宙を見据え挑んだ大作!
葛飾北斎の生命力に恐れ戦いています。

弘法大師修法図
美の巨人

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