2025年9月30日火曜日

兼題「芋虫」&テーマ「昔の自分と話せるなら」

稲妻やイノベーションを惹き起こせ

天高しEUVに成功す(ラピダス)

(2025)党首選上は裏金下ステマ

実直に向き合ってみろ秋の声

認めても認められても秋意かな

 

NHK俳句 兼題「芋虫」

選者:高野ムツオ ゲスト:大塚凱 田丸千種 

ゲスト:小坂大魔王 篠原かをり 司会:柴田英嗣 

年間テーマ「語ろう!俳句」

 

   芋虫を触りませんかと研究者   田丸千種

   葉のうららいもむしもぐもぐ音密か   小坂大魔王

   いもむしの速度と螺子の規格かな   大塚凱

   芋虫や月は地球を一回転   高野ムツオ

   芋虫の隠したる角(つの)誰が知る   篠原かをり

 (芋虫の範囲にもよるが例えばカブトムシの幼虫の場合は

さなぎになってから100分ほどで角が出る ゴム手袋のような構造で

パッと液体を送り込んで一気に膨らむということが最近分かった

アゲハチョウは臭覚という突かれたりした時嫌だなって時に

威嚇するために臭い突出部みたいな角を出す 角の定義にもよるが

鹿のような角ではなくても実際に角というものはある

2つあるなと思っていてカブトムシとかだと今まで

分かっていなかったものが分かるようになった あらゆる芋虫が

角を隠し持っている可能性があるなと思った 子どもの状態の芋虫は

強そうな昆虫ではない それが立派な角を実は隠していて まだ

その存在にだれも気づいていないが やがて誰もが知る形に

なるというのも重ねて芋虫の秘めたる魅力と芋虫の持つ可能性を

詠めたらいいなと思った)

角は可能性 小坂(この解釈に感動)

 

一席 私 芋虫も島に生まれて島に生き   曽根新五郎

自分の生き方と同じだけれども決してそのことを悔やんでいるわけではない

島で一生を送る 島で様々な人と交流しながら生きていく

ひとつの自分の人生のあるり方だと自分で満足している

そういう思いが島に生きという言葉に込められているんだと思った 高野

二席 芋虫は食べて糞(まり)して前を見て   升田陽子

三席 芋虫の目玉の写す宇宙かな   ひでやん

 

特選

芋虫をつまめる妻となりにけり   むさし野まさこ

一匹の芋虫囲む家族かな   磯村咲希

墓石を登る芋虫の脈動   山内三四郎

芋虫のゆらり青空背に乗せて   平本雅子

芋虫は葉をひかりごと喰()みにけり   すまいるそら

芋虫の未来ひきよす食べっぷり   関久美子

 

NHK短歌 テーマ「昔の自分と話せるなら」

選者:木下龍也 ゲスト:中川ひろたか 司会:尾崎世界観

年間テーマ「“伝える”短歌 伝わる短歌」

 

文章と絵が尊重し合ってる 絵本ならではのもの

人間の根源的なところが書かれていれば

かつて子供だった大人にも伝わる

普通と普遍とは違う 難しいけれど目指す所ではある

 

・入選九首 テーマ「昔の自分と話せるなら」

だいじょうぶ今日より酷い夜があるそれでも君は息をしている

あおいそうか

一席 父さんも母さんもいつか弱くなりきみがやさしくする朝が来る

西鎮(しゃあちん)

吞み込んだ西瓜の種のことならば大丈夫だよちゃんと死ぬから

芍薬

どんな味いっぱいのんでね赤ん坊のわたしにあげる私の母乳

北沢洋子

ドアノブは思わぬところにひっついてふっとひらけた景色が見える

松澤孝平

体育で前歯が二本折れたことなぜか教師に言えなかったな

髙谷慎司

口下手で字も下手でした今はもう社交的ですメールとかして

秋山哲

三席 ネタバレをすると三十歳無職恋愛戦争経験は無し

夏風かをる

二席 本というどこでもドアを開けまくる少女のわれよそのまま走れ

麻倉遥

 

❝伝える❞短歌❝伝わる❞短歌 木下流短歌の育て方

映画のタイトルを使っただじゃれというお題 「猿の惑星 人間の木星」

「猿のは臭ぇ 人間のも臭ぇ」

めちゃめちゃうまいと思ってそれを元に短歌にした 木下

だいじょうぶ木星だけが浮いている空も財布も膨らんでゆく

木星がこれから始まるだじゃれの宇宙に浮いた

その宇宙は膨張していくし膨張具合によって懐も温かくなる

姿ではなく響きでつなぐからだじゃれの所作は愛に似ている

だじゃれってどういうことをしているのか考えたときに

隣り合いはずのなかった言葉同志が並んでいる その感じがみたい

この二首目はだじゃれというものについて書いている

もう1回当時の中川さんにフォーカスするため 三首目を作った

一夜だけではなくきみは生きるのだじゃれついてくるだじゃれの風と

だじゃれが採用された夜の一夜限りの関係でなく

これからずっとだじゃえが側にある

将来もだじゃれをやっていると伝わるような歌にした

 

・子どものころの自分に寄り添ったりしますか❓

中川

すぐ、3歳になれる。僕自身の子どもの部分なのかもしれない

木下

僕は10代前半のふてくされているような自分に向けて書いている

 

・ことばのバトン

ひとしずく胸にこぼれて夏が去る

伊織もえ(コスプレイヤー グラビアアイドル)

空の花瓶は抱きしめたまま

芋高舞(26NHK全国短歌大会大賞)

わたしだけ死ななかったらどうしよう渋谷こんなに光りだらけで

空しいという感情は感情の中でももっとも雪に似ている 木下龍也 202393

 

木下龍也さんの短歌を読んで自分もつくってみようって気持ちになった

同じコーナーに出演させていただけるのは夢みたいな気持ちです

終わりと始まりは真逆のようでいて一緒かも知れない 

サイクルという続いていく感じを詠んだ

2025年9月29日月曜日

100分de名著 福沢諭吉④

秋起し1兆円を託されて(小池淳義氏)

蚯蚓(みみず)鳴く情報開示と機密保持

半導体Stopは死威銃(おどしづつ)

(半導体)秋霞遅れをとった20

秋あわれ勝てるシナリオさえあれば

 

100de名著 福沢諭吉❝福翁自伝❞④事業の達人に学べ

齋藤孝 伊集院光 阿部みちこ 永松茂久(実業家・作家)

 

独立自尊

 

慶応義塾の成り立ちは教師の人々がこの塾を

自分のものと思うて勉強したからのことです。

決して私一人の力に叶うことではない。

人間万事、余り世話をせずに

放任主義の方が宜()いかと思われます。

 

自分で全部やらない

プロデューサー向き

 

プロデューサー的な人が明治時代初期には必要だった

いろいろな人と繋がっていく即断即決でどんどん立ち上げていく

 

慶応義塾を開いて何十年来様々変化は多い。

時としては生徒の減ることもあれば増えることもある。

ただ生徒ばかりではない、会計上からして教員の不足することも

度々でしたが、ソンナ時にも私は少しも狼狽しない。(中略)

生徒惨じ教員去って塾が空家になれば、

残る者は乃公(おれ)一人だ、(中略)

福沢諭吉は大塾を開いて天下の子弟を

教えねばならぬと人に約束したことはない、

塾の盛衰に気を揉むような馬鹿はせぬと、

腹の底に極端の覚悟を定めて、塾を開いたその時から、

何時でもこの塾を潰してしまうと

始終考えているから、少しも怖いものはない。

 

メンタルタフネス

極端なケースを想像して覚悟を極めておくことで

世間の評価や時代に振り回されず独立を保てる

 

永松茂久著「人は話し方が9割」

「福翁自伝」に沿ってビジネス展開

「福翁自伝」から学ぶ執筆の5原則

   読む人に分かりやすく

   語りかけるように

   読者を見下さない

   エゴではなく読む人に役立つことを

   伝えるために

 

「福翁自伝」の小見出しは福沢自身が付けた

明治2(1869)年 出版業に着手

 

当時(中略)掻き集めて千両ばかり出来たから、

それから数寄屋町の鹿島という大きな紙問屋に人を遣って、

紙の話をして、土佐半紙を百何十俵、代金千両余りの

品を側近で一度に買うことに約束をした。

その時に千両の紙というものは実に人の耳目を驚かす。(中略)

土蔵一杯積み込んで、ソレカラ書林に話して

版摺りの職人を貸してくれということにして、

何十人という大勢の職人を集め、(中略)職人が朝夕、紙の出し入れを

するから、蔵に這入ってその紙を見て大いに驚き、大変なものだ、

途方もないものだ、この家に製本を始めたが、このくらい紙が

あれば仕事は、永続するに違いないとまず、信仰して、

(中略)これが端緒(いとぐち)になって、職人共は問わず語りに

色々なことを皆白状してしまう。

此方(こっち)の監督者は利いた風をしているが、その実は全くの

素人でありながら、職人に教わるようなもので、段々巧者になって、

(中略)版木師も製本仕立師も次第々々に手を附けて、これまで

書林のなすべきことはすべて此方の直轄にして、書林にはただ

出版物の売り捌きを命じて手数料を取らせるばかりの

ことにしたのは、これは著訳社会の大変革でしたが、

ただこのことばかりが私の商売を試みた一例です。

 

千両分なくなったとしても元からなかったと思えばよい

他人からお金を借りると不自由になる

福沢は独立を侵されたくない

遠くの目標に一気に行くより目の前で必要なところをひとつずつ追う

 

時事新報創刊

気象情報 大地震の義援金を募集する広告 職業別歩き方の特徴図鑑

 

庶民が読めないなら意味あるのか

市民それぞれが色々なことを知る=国を良くすること

みんなで知識を上げていこう

国民のレベルを上げていこう

メディアを事業として立ち上げて人的な交流を活性化させて

世の中を前に進めていく 理性の効く世界で仕事をした

理 理性の理であり 合理的の理 今の合理的は効率的の意味

 

カロリー消費が少なくていっぱい儲かること合理的、効率的というのは

違っていると思います 伊集院

 

縣内士民江告論文()

天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らずといへり

「学問のすゝめ」初編(初版)ができた

福沢諭吉は日本の近代化をリードするわけだが

中津という郷里に対して旧藩の門閥制をなくして

人々が平等に暮らして生きることを目指した

 

小田部菊市宛福沢諭吉書簡(明治30117日付)

曾木山之買集 環境保全に努めた 

現在のナショナル・トラスト運動とも言える行動でした

 

回顧すれば六十何年、(中略)私の夢は至極変化の多い賑やかな夢でした。

旧小藩の小士族、窮屈な小さい箱の中に詰め込まれて、

潘政の楊枝をもって重箱の隅をほじくる その楊枝の先に

かかった少年が、ヒョイト外に飛び出して(中略)西洋学の

門に入り、以前に変わった書を読み、以前に変わった人に交わり、

自由自在に運動して、(中略)日本が狭く見えるようになって来たのは、

何と賑やかなことで大きな変化ではあるまいか。(中略)

人は老しても無病なる限りはただ安閑としては居られず、

私も今の通りに健全なる間は身に叶うだけの力を尽くす積りです。

 

心身の健康

まず獣身を成して後に人心を養う

 

すごく大きな期待に縛られず「あれもこれもやります」ではない 伊集院

 

齋藤孝

力抜けてていい 

自分の身がしっかりしていると周りが暴風雨でも安定している

突出した天才ではない 

バランスが取れていると時代を動かす大人物になれる

ヒントになる

2025年9月28日日曜日

闘うガンディー⑥

秋の風呂あっという間に夜となり

90円で議員を辞職秋あわれ

待ちくたびれた遅き迎えや秋の蝉

生き過ぎた飽きてきました蚯蚓(みみず)鳴く

秋日和恥を忘れし老後かな

 

■闘うガンディー 非暴力思想を支えた聖典⑥ 真理(サティア)と愛

小野正嗣 赤松明彦

1948年1月30日 午後517

五百人ほどの人が祈りの集会に集まっていた。

その時、一人の男が人々をかきわけて小径へ進み出てきた。

男はガンディーの六○センチ前に立ち、小型拳銃から弾丸を三発発射した。

一発目が命中すると、ガンディーの歩みは止まった。

二発目が当たると、白い服を鮮血が染め始めた。

ガンディーは小さく「ヘーラーム(おお、神よ)」とつぶやいた。

その時、三発目が鳴り響いた。

身体がへなへなと崩れ落ち、皮のサンダルは脱げた。

Mahatma Gandhi-His LifeTimesLouis Fischer

 

暗殺される前日の集会にて

ガンディーの肉声

兄弟姉妹の皆さん

私を称賛する人もいれば非難する人もいます

私はどうすればよいのでしょうか

私は神の命ずるままにするしかありません

神は私を連れ去るかもしれません

私は騒乱のただ中に平安を見いだしたいのです

その騒乱の中で死にたいのです

 

私は「〈真理〉とは〈神〉である」という結論に達しました。

そして、人が〈神〉という〈真理〉を見出したいと思うとき、

唯一、必要なのは〈愛〉であり、非暴力です。

私は躊躇なく言えます。「〈神〉は〈愛〉である」と。

The Collected Works of Mahatma Gandhi

 

信頼できる仲間、友人、敵、見知らぬ人、仲介者、外国人、同胞、

また、聖人と罪人についても、平等に尊重する者は、優れています。

敵にも味方にも平等であり、尊敬と不敬、寒さと暑さ、快楽と苦痛を

平等に見て、執着から自由である人、そのような人たちは、

私にとって、たいそう愛しい人たちです。

 

私たちは、イギリスの帝国主義に抵抗しています。

それは、イギリス国民を傷つけるためではありません。

戦場で打ち負かすのではなく、心を変えてもらうためです。

人類の名において訴えます。

戦争を止めてください。

私には、物言わぬ民衆の平和を求める叫びが聞こえます。

The Collected Works of Mahatma Gandhi

 

日本人の皆さんへ

私は日本の僧侶たちと親しく交わりました。

アーシュラムの一員として暮らした者もいました。

私たちに日々の祈りと、太鼓の音を思い出として残してくれました。

The Collected Works of Mahatma Gandhi

 

僧侶 藤井日達(18851985)

 

こうした楽しい思い出をもとに、私はあなたがたの中国への攻撃、

容赦ない破壊行為を深い悲しみをもって見ています。

世界の列強と肩を並べたいというのは価値ある志でした。

あなたがたは、崇高な高みから、

帝国主義の野望にまで堕ちてしまいまった。

このままでは、アジア解体の張本人となり果てるでしょう。

The Collected Works of Mahatma Gandhi

 

私たちの闘いは、権力を求めるものではなく、

純粋に非暴力によるインド独立のための闘いです。

私は獄中で「フランス革命」を読み、

またロシア革命についても聞いました。

しかし、これらの闘いは暴力という武器で行われたがゆえに、

民主主義の理想を実現できなかったのです。

私が思い描く民主主義は、非暴力によって築かれるものです。

そこでは、すべての人が平等に自由であり、

誰もが自分自身の主人となるのです。

このことを理解すれば、ヒンドゥーもムスリムも区別はなくなり、

共に独立を求める闘いに身を投じるでしょう。

だからこそ、私たちは、憎しみを心から取り除かなければなりません。

The Collected Works of Mahatma Gandhi

 

私が心に描いている民主主義 言い換えますと非暴力によって

築き上げられた民主主義においては万人に等しい自由が

与えられることでしょう だれもが己の主人であることでしょう

「わたしの非暴力」マハトマ・ガンディー著/森本達雄訳

 

マヌ・ガンディー ガンディーが引き取りわが子のように育てた

バープー(お父さん)と呼び 常に行動を共にした

 

バープーは、まるで母親が、十四、十五歳の実の娘を育てるように、

私を育ててくれました。

いつも私の身近にいて、食事や衣服、病気、交友関係や勉強、

人生の細かなことにまで関心を寄せ、最後までそうしてくれました。

Bapu-My MotherManubehn Gandhi

 

愛する者を失い、罪なき女性や子どもたちが却殺された場所、

裸を覆う布切れすら持たぬ女性たち、そして犠牲者の尊い骨が

散らばるその大地。それを踏みことは、私にとって巡礼でした。

その巡礼でどうしてサンダルを履けるでしょうか。

THE LONELY PILGRIMManubehn Gandhi

 

バープーの足にオイルを塗っているとき、私は、その足の裏が

いくつも切れていて、血がにじんでいるのを見つけました。

思わず涙が止まりませんでした。

親指のつけ根には特に深い裂け目がありました。

嫌がらせだと分かっても、パープーはこう言いました。

「私は気にしないよ。みんながそのようにして

私でうっぷんを晴らすのならそれでかまわないんだよ」

THE LONELY PILGRIMManubehn Gandhi

 

ガンディーの肉声

独立を祝った815日その数日間だけ

私たちは兄弟として団結しました。

しかしその後怒りが爆発し「彼らを殺すべきだ」「追放すべきだ」

という声が沸き上がったのです。この自由(インド独立)の後に

このような結末を見ることになるのであれば 私は何の為に

生き残ったのか❓私の心にはそうした苦しみの炎が燃えています

 

アヒンサー 殺したくない

融和と非暴力を民衆に問うのが日課となっていた

 

19481月 ニューデリー ガンディー断食

1948120日 爆弾テロ暗殺未遂

静かに みなさん 落ち着いてください 心配せずにお聞きください

 

もし私が殺されても、暗殺者のために神に祈り、心の中で

神を見るならば、私は自分自身を勇敢だと思うでしょう。

私は神を探しに寺院やモスクには行きません。

The Collected Works of Mahatma Gandhi

 

暗殺者は銃弾二発を腹に、一発を胸に打ち込みました。

パープーは地面に崩れおちました。そしてその瞬間、

バープーは「ラーム、ラーム」と口にし、

命は彼から離れていったのです。

もし私が病で死ぬのなら、私は偽善者だったと世界に伝えなさい。

でも、もし誰かが私を銃で撃ち、その弾を胸で受け、痛さで呻くのではなく

「ラーム」の名を呼んで息絶えるなら、その時にはこう伝えてほしい。

彼は本当のマハートマ(偉大な魂)だったと。

The Dairy of Manu Gandhi

 

1948131日ガンディー国葬

 

ガンディーの遺品「バガヴァッド・ギーター」

18章すべてが国葬では読まれた

 

すべての内に〈私〉を見、〈私〉の内にすべてのものを見る者は、

決して〈私〉から離れることはありません。

そして〈私〉も、その者から離れることはないのです。

 

すべての生きとし生けるものを、

自分自身の中に見ることは簡単ではありません。

けれど、それらのすべてを〈神)の中に見て、自分自身もそこに見るとき、

初めて、自分の中に他者を感じることができるのです。

The Collected Works of Mahatma Gandhi

 

すべての義務を放棄して、ただ〈私〉にのみ全てを委ねなさい。

〈私〉はあなたを、すべての罪悪から解放しましょう。

嘆かなくてもよいのです。

クリシュナよ、あなたのおかげで、私の迷いは消えました。

私はしっかりと立ち上がり、すべての疑念はなくなりました。

あなたが命じるがままにいたしましょう。

「バガヴァッド・ギーター」

 

シモーヌ・ヴェイユ(1909-1943)

ヴェイユ自筆のノート 本質を問いつづけた

非暴力は、有効でなければ無用である。

その有効性は、相手によって決まる。

人間であるアルジュナはクリシュナに、その気に及んでではなく、

もっと以前に、“自分が何をなすべきか”を

命じて欲しいと願うべきだったのだ。

もしアルジュナがそうしていたら神の答えが

どのようなものになったか、誰にも分からない。

徐々に、この世界において、暴力を一つ、また一つと、

有効な非暴力へと置きかえてゆかなければならない。

「カイエ」シモーヌ・ヴェイユ著

 

原子爆弾という究極の悲劇から正しく導きだされる教訓は、

暴力が、対抗する暴力によってなくなることがないように、

原子爆弾もまた、それに対抗する原子爆弾によって

なくすことはできないということです。

憎しみはただ愛によってのみ、克服されます。

The Collected Works of Mahatma Gandhi

 

〈神〉は、目に見えぬ力として、私たちのうちに宿っています。

それは科学の言葉で言えば引力や結合力。

みなによく知られた言葉で言えば〈愛〉です。

この〈愛〉こそが私たちを互いに、そして〈神〉にも結びつけるのです。

もしあなたが〈神〉としての〈真理〉を見出したいと思うならば、

そのための唯一、確かな手段は、〈愛〉と非暴力です。

〈愛〉すなわち非暴力こそが、この地球を支えているのです。

The Collected Works of Mahatma Gandhi

 

シャンティ・アシュラヌ 平和の共同体

愛は神である 創造は神である 慈悲は神である 

人を守るものこそ我らの神である

 

私の大好きなガンディーの言葉のひとつは

「愛あるところに命がある」

私は「愛こそが人が人に手渡すことのできる

最大の贈り物」だと信じています

全ての問題を解決することはできないかもしれない

たったひとつの生涯では足りないかもしれない

それでも私たちの行動は何世代にも渡って

未来に受け継がれてゆくことを忘れてはなりません

私は願っています すべての子どもたちが

「自分には変わる力がある」と信じられますように

希望は「変化する力」と「感じる力」があって

初めて生まれるのです

 

愛あるところに命がある。憎しみは破壊へと導く。

生きとし生けるものを結びつけるその力の名は愛である。

The Collected Works of Mahatma Gandhi

2025年9月27日土曜日

私の日々が、言葉になるまで 金原ひとみ

身に入()むやトイレに置いた紙コップ

大谷へ応援送るだけの秋

秋の潮諦めるには早すぎる

秋の日や思考能力日々低下

星月夜未練残るもなき気力

 

■わたしの日々が、言葉になるまで 意外と難しい 別れ際の言葉

劇団ひとり 金原ひとみ 倉科カナ 吉澤嘉代子 桐山照史

 

別れ際に言葉が出てこなかったことありませんか❓

 

金原ひとみ 恋人との別れ際で…

今日でもう会わないかもしれないと思いながら

彼に駅まで見送ってもらって 改札通った瞬間に呼び止められて 

「やっぱいいや」って感じで そのまま別れた

罵倒すればよかったって凄い悔やんでいる

 

今ならまだ間に合う ほんの少しの言葉も出ないまま

バスに乗り込んで行く 後ろ姿をそっと見つめてた

ゆず「サヨナラバス」作詞:作曲:北川悠仁

「サヨナラ」の言葉さえ出てきていない

 

最後に何か君に伝えたくて

「さよなら」に代わる言葉を僕は探してた

スキマスイッチ「奏(かなで)

言葉を探している最中で出てきていない

 

不朽の名作で残された別れ際の言葉

STAND BY ME

少年4人組の2日間の冒険 青春映画の名作

 

冒険が終わり人生の岐路に立たされた2

「さよなら」と言ったコーディに返した言葉

「またなと言えよ」

 

ラブロマンス映画「カサブランカ」

第二次世界大戦中 別れる運命の男女

「君の瞳に乾杯」

別れ際の言葉はおまじないであり呪い 吉澤

 

ばいばいきーん! by ばいきんまん

やなかんじ~! byポケットモンスターロケット団

今日はこれぐらいにしといたるわ by池乃メダカ

いい夢みろよ!あばよ! by柳沢慎吾

 

相手に時分という存在を残したくなる言葉を通して 桐山

相手に刻み込んでおきたい気持ちが「いいこと言いたい」に繋がっている 金原

別れ際の言葉は自分の為 

(四十九日は)亡くなった人ではなく残された人のためにある 

自分の句切り 新しいスタートのために伝える 吉澤

 

不器用な父から息子に送る精一杯の別れの言葉

「ええか、おまえは好きで東京に行くんじゃ。

つまらん泣き言をいうてくるなよ。

のたれ死にしてもええ。

お父さんが東京に行くときは、

おまえの骨を拾いに行くときじゃけん。

そう思うて、肚(はら)ぁくくって行ってこい」

重松清「とんび」

 

主人公の息子が大学に進学することになったのが1980年頃

「別れ」に対して抱く感情 今と昔の違いは❓

「さよなら」は昔より軽くなった

指先ひとつで別れられる 金原

ブロックしたら遮断 吉澤

別のかたちの別れになった 自分で能動的に別れないといけない 金原

サヨナラの価値 倉科

 

お互いの未来のため ある男女の別れの言葉

娘より恋人を優先してしまう生みの親・花野と娘の宙のいびつな家族

この仕事で生きていく以上、

あたしはあんたをしあわせにできない。

あんたの人生を食うばかりのあたしは、

あんたを傍に置いてはいけないのよ。

いつかあたしはあんたを食べ飽きるし、

あんたはきっと、飢えてしまう。自分だけでなく、

お互いを満たすしあわせじゃないとだめなのよ。

町田そのこ「宙ごはん」

 

「飽きる」「慣れた」はダメ絶対!最低! 金原

 

別れは始まり❓

離婚とは気持ちいい。10年分のうんこだしたみたいな…。 金原

 

別れ際の気持ち どうしたら言葉になる❓

言語化のヒント

自分が送りたいプレゼント(言葉)を贈るのか

相手が欲しいプレゼント(言葉)を贈るのか 吉澤

 

普段の相手が自分にとってどういう存在か冷静に把握しておく 金原

 

永遠のお別れ 天国に贈る言葉

川端康成が読み上げた 横光利一への弔辞

恩人としての顔を君は見せたためしはなかったが、

喜びにつけ悲しみにつけ、

君の徳が僕を霑(うるお)すのをひそかに僕は感じた。

その恩頼は君の死によって絶えるものではない。

(中略)

僕は君と生きた縁を幸とする。

(中略)

横光君

僕は日本の山河を魂として君の後を生きてゆく。

川端康成

 

届かなくてもいいから贈る別れの言葉

 

自分の中で概念としてその人がいる

死別は本当の別れじゃない 金原

 

田舎に帰ることになった仲間に送る言葉

次は飯いつにする? 桐山

会いに行くね。 倉科

え、来月おいでよ。 金原

人生のどこかで待ち合わせよう 吉澤

(10年先20年先も友達なんだというニュアンス 金原)

いつでも電話して多分出ないけど 劇団

 

時代によっても言葉も変わってくるし今出た言葉でいい 桐山

届かなかったとしても伝えることはできる 吉澤

その時でなくても自分の内面を探る時間になる 劇団