秋の暮錦に染まる原生林
好物のからすみ残し旅立たん
上板の渋柿や色鮮やかに
月光る秋薔薇の影くっきりと
三回目また指折りて秋の空
■良寛 曰く
「迷いだの悟りだのということは知らん。
ましてや名声だの利欲などは問題ではない。
すでに夜となり雨が降っているが、
私はこうして二本の脚をゆったり伸ばして
満ち足りている。」
■小津安二郎 曰く
「どうでもよいことは流行に従い、
重大なことは道徳に従い、
芸術のことは自分に従う。」
■【一分季語ウンチク】枯野の色
単に「枯野」というと冬の季語になります。
しかし枯野の「色」というのが入ると
秋の季語になってくるんですねぇ。
じゃあこの色とは何かと申しますと
もう完全に何も無くなった冬の枯野とは違って
まだ花だったり何かの草花たちの穂であったり
そういう完全な枯れた草とは違う
ほんの少しの色が残っている完全なる枯野に
向かっていく際中にまだ残っている色というのが
秋の季語「枯野の色」なのです。
移り変わっていく寂しさも内包した季語ですね。
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