2021年11月18日木曜日

間違った知識と誤読

閉める店開ける店あり冬木立
肥えた鴨すいすい泳ぎすまし顔
湯豆腐の薬味楽しむ時期来たる
熱燗の匂ひに酔わん透かすドア
ナフタリン母の形見の冬羽織

夏井いつき俳句チャンネル より
【懺悔があります】11月の子規こぼれ話で紹介した句について...

行く秋の鐘つき料を取りに来る   正岡子規

鐘つき料の知識として間違っていたようです。
江戸時代には時計というものが普及してないですから
町で鳴らされる鐘によって人は何時かを知っていました。
鐘をついて時報を知らせる音を聞いた人に
時報お知らせ料としての鐘つき料と
いうものが存在していた。
組長の理解もあながち間違いではなく
京都とかの人気な寺社ですと鐘つきをさせていただく
除夜の鐘をつかせていただく権利として
予約とそしてお金を払ってつかせていただくことも…。

稲妻に道聞く女はだしかな   泉鏡花
この句を誤読することにより、
より一層怖さが増したとか…。

晩夏光(ばんかこう)バットの函(はこ)に詩を誌(しる)す   中村草田男
この句のバットはゴールデンバットという煙草だったのです。
時代によって受け取られやすさが変わってくる。
野球のバットか煙草のバットと受け取るかで
晩夏光の匂いが変わってくる。
書いてる詩の質が変わってくる。

確かに…。めっちゃ納得した回でした…。

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