渋柿や小鳥仲良くついばまん
字が主張する個性あり帰り花
山茶花や音を違えて落花せり
ペンの音消えた寂庵落葉時
急ぎ足陽射し背に受け枯芒
プレバト 2021年11月18日
七味トウガラシで一句
永世名人富美男のお手本
梅沢富美男
黒七味蕎麦に振り込む義士祭
(義士祭は春の季語。「黒七味」は京都・祇園にある
「原了郭(はらりょうかく)が本家、
赤穂義士の一人原惣右衛門の子孫だとか…。
季語の取り合わせが良いと組長。)
名人への道
千原ジュニア
手袋のまま割る箸の乾いた音
(叙述が良い。季語を主役に押し出す配慮ができている。
下五の「乾いた音」という言葉から来る冬の空気感が
上五の「手袋」という季語をさらに効果足らしめた。)
特待生昇格試験
北山宏光
七味爆破夜鷹蕎麦へと沈む蓋
添削(「爆破」は大袈裟。夜鷹蕎麦は冬の季語。)
七味振れば夜鷹蕎麦へと沈む蓋
1位 かたせ梨乃
冬麗の太秦二時のかけうどん
(冬麗とは穏やかに晴れてうららかな冬の日。
太秦という固有名詞が良かった。)
2位 みちょぱ
ステイホームなないろ散らし釜揚げうどん
添削(「なないろ」は七味唐辛子の別の言い方。
唐辛子は秋の季語。
「釜揚げうどん」(冬の季語)、略して「釜揚」)
釜揚げになないろ散らしステイホーム
3位 藤井隆
七味かけ白菜漬けが歌衣装
添削(歌衣装はつまらない擬人化。)
白菜漬けにかけて七味の華やかに
4位 歌広場淳
唇が熱いと離るる手の冷たく
添削(季語を描こうとしているのではなくムードを詠んでいる。
俳句はリアリティーを追求して欲しい。
わざと詠まないというのも俳句の大事なコツ。)
冷たき手と七味に熱き唇と
次回のお題は「秋の東京駅」もう冬なのに…?
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