2020年4月23日木曜日

小野正嗣氏の言葉

ゴーギャンや 平面的に 夏を描き
ルノワール 絵と目が合いて 夏の星
なまけたり 無精(ぶしょう)されたり 九輪草 
(まいの三回忌)更衣 残る手触り 温もりが
(まいに捧ぐ)河川敷 跳びはね泳ぐ 薄暑かな

日曜美術館 「疫病をこえて」より

小野正嗣氏の言葉を記しておきます。

「疫病が芸術や文学作品を生み出す原動力にもなりました。
 人間は悪の原因を他者に押し付けて
遠ざけようとすることが文学や美術に描かれています。
ペストについての作品を読むたびに
人間はどれほどかつてから進化しているのか?と…。
技術的、文明的には現在は繁栄しては見えるけれど、
人間のメンタリティ、心のありようは五百年前も今も、
それほど変わっていないのではないでしょうか?
その都度、自分たちの負の側面に直面させられた時、
美術作品や文学作品に立ち返ることによって
こういうことはかつてもあった筈だと
間違った方向であると言うことで軌道修正出来ています。
そう言う意味で美術作品や文学作品を貴いものに感じています。」

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