2020年2月29日土曜日

カップ麺で一句

吾の知らぬ 吾との出会いや 二月尽
不自由を 特別とせず 春北斗
住み慣れた 街を歩きて 春の雨
鐘霞む なくなっていく 何もかも
中り散らされ 不快拡散 二月果つ

プレバト纏め 2020227日 
春のタイトル戦「春光戦」予選Aブロック
カップ麺で一句

1位 藤本敏史
春寒の スタアの悲報 カップ麺
(俳句の言葉の質量を考えた時、
季語とその他のバランスがとれている。
カップ麺の生まれた時代のスタアを想像させている。
目に見えない微妙な響き合いを感じる。)

2位 岩永徹也
赤本で 蓋す春夜の カップ麺
(句またがりで季語を含まないフレーズと、
 季語を含むフレーズの組み合わせが良い。
 赤本は効率が良い言葉選びだった。)

3位 鈴木光
新歓の部室 カップ麺の 匂いかすか
(破調、無季句 音数を切り詰めることで調べが乗ってくる。
 想像の余白を残す。「新歓」と言う新たな季語を感じさせる句。)
新歓の部室 カップ麺の匂い

4位 立川志らく
カップ麺の匂い 蜥蜴穴を出る
(蜥蜴とカップ麺は付かず離れずの関係は悪くない。
 俳句は因果関係を嫌うので「匂い」で
蜥蜴が出てきたような部分はなくした方がよい。)
カップ麺三分 蜥蜴穴を出る

5位 森口瑤子
春光や ケトルの銀の 艶めけり
(「春光」と言う季語は春の光景を意味する季語。
 艶めけりに比重がかかり過ぎて季語を半分食っている。
 艶で止めた方がよい。)
春光や 朝のケトルの 銀の艶

6位 皆藤愛子
春暁のカップ麺 水面の油膜
(カップ麺と油膜を切ってはいけない。
 言葉は正しく選択する。)
春暁や 冷ゆるカップ麺の 油膜

7位 ミッツ・マングローブ
熱湯3分 化粧拭き取る 夜半(よわ)の春
(兼題写真がないと誤読されかねない。
 カップ麺と書いた方がよい。)
カップ麺3分 春夜の化粧 拭い取る

やはり頭の良い人が頭角を現してきたように思いました。
鈴木光ちゃん、岩永徹也さんの句は素晴らしかった!
俳句もやはり頭脳なんですね…。
藤本敏史さんはやっと精神的に落ち着いてこられたのですね。
少し前までは人格を疑われるような言動でしたものね。
良かった!また、頑張って欲しいものです。
予選Bブロックが楽しみでなりません。


0 件のコメント:

コメントを投稿