容(い)れ物から 使う物へと 芽立時
用の美を 何気に使いて 風光る
春の夜 耳欹てて 音を見ん
春の宵 あなたとの過去 セピア色
プレバト纏め 2020年2月13日
昇格査定スペシャル
観覧車で一句
永世名人への道
梅沢富美男
長閑なり かの日の 屋上遊園地
(冒険心がない。語順の展開は上手い。)
村上健志
観覧車の 列に春ショールの 教師
(助詞「に」の選択が大正解。光景が正しく表現されている。)
ミッツ・マングローブ
下萌に錆し 観覧車の威容
⇩(「下萌え」と言う季語から始まる語順は良い。
「に」によって解体した観覧車が置いてあると感じてしまう。
「や」はビックリマークのようなもの。
句の中の深い感動を表し、場面を切り替える効果がある。)
下萌や錆し 観覧車の威容
松岡充
山笑う 赤ちゃん象に 哺乳瓶
(春の始動、生命の息吹を表す季語「山笑う」。
作者の意図がコンパクトに言葉になった句。
助詞「に」が映像を膨らませている。)
岩永徹也
花冷えや 解体前の 観覧車
(季語が効果的。基本を守った句。)
パックン
廃墟に 移動観覧車 風光る
⇩(語順がもったいない。色と動きが一気に出てくる。)
風光る 廃墟に移動 観覧車
馬場典子
緑立つ 曼荼羅のごと 観覧車
⇩(俳句は五七五と言う定型と季語「有季定型」
季語が比喩に負けている。
季語を映像として描写。季語を主役に。)
観覧車は 曼荼羅 緑立つ空よ
やはり、特待生・名人の俳句は素晴らしいです。
どの人にも尊敬の念が深まりました。
私は助詞がちょっと理解できてきたようです。
急に言われても、どう直せば良いか?
が解るようになってきました。嬉しい…。
夏井いつき先生のお陰です…。
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