2020年2月15日土曜日

観覧車で一句

容器から 什器へ変えん 春の月
()れ物から 使う物へと 芽立時
用の美を 何気に使いて 風光る
春の夜 耳欹てて 音を見ん
春の宵 あなたとの過去 セピア色 

プレバト纏め 2020213
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観覧車で一句

永世名人への道
梅沢富美男
長閑なり かの日の 屋上遊園地
(冒険心がない。語順の展開は上手い。)

村上健志
観覧車の 列に春ショールの 教師
(助詞「に」の選択が大正解。光景が正しく表現されている。)

ミッツ・マングローブ
下萌錆し 観覧車の威容
(「下萌え」と言う季語から始まる語順は良い。
 「に」によって解体した観覧車が置いてあると感じてしまう。
 「や」はビックリマークのようなもの。
 句の中の深い感動を表し、場面を切り替える効果がある。)
下萌錆し 観覧車の威容

松岡充
山笑う 赤ちゃん象に 哺乳瓶
(春の始動、生命の息吹を表す季語「山笑う」。
 作者の意図がコンパクトに言葉になった句。
 助詞「に」が映像を膨らませている。)

岩永徹也
花冷えや 解体前の 観覧車
(季語が効果的。基本を守った句。)

パックン
廃墟に 移動観覧車 風光る
(語順がもったいない。色と動きが一気に出てくる。)
風光る 廃墟に移動 観覧車

馬場典子
緑立つ 曼荼羅のごと 観覧車
(俳句は五七五と言う定型と季語「有季定型」
 季語が比喩に負けている。
季語を映像として描写。季語を主役に。)
観覧車は 曼荼羅 緑立つ空よ

やはり、特待生・名人の俳句は素晴らしいです。
どの人にも尊敬の念が深まりました。
私は助詞がちょっと理解できてきたようです。
急に言われても、どう直せば良いか?
が解るようになってきました。嬉しい…。
夏井いつき先生のお陰です…。

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