2020年2月13日木曜日

ソール・ライターの言葉

いつもと違う 声の表情 春の空
スピードと 方向変えて 春を行く
亀鳴くや 物に心が あると言う
人として 生きて行きたく 春の月
プロ意識 持ちて前向き 風光る

日曜美術館「ソール・ライターの言葉」

「雨粒に包まれた窓の方が
私にとっては有名人の写真より面白い。」

「私は単純なものの美を信じている。
最もつまらないものと思われているものの中に
興味深いものが潜んでいると信じているのだ。」

「誰もがモノクロのみが重要であると
信じていることが不思議でたまらない。
美術の歴史は色彩の歴史だ。」

「私の好きな写真は何も置いていないように見えて
片隅で謎がおきている写真だ。」

「スタジオでの撮影を好む編集者たちとも働いた。
スタジオだと昼食会ができるから
彼らにとっては快適だったのだ。
外で働いていたら昼食会はできないからね。
でも、私は外で働くのが好きだった。」

「かつて、ファッション誌での1年より
好きな画家の1枚のデッサンの方が私にとっては、
意味があると編集者に言ったことがある。
彼女の表情は凍りつき完全に
軽蔑のまなざしで私をみつめていた。」

「成功のために全てを犠牲にする人もいるけれど
私はそうしなかった。
私を愛してくれる人
私が愛する人がいるか
と言うことの方が私にとっては大切だった。」

ソール・ライター Saul Leiter
1923年 ピッツバーグ生まれ

翻訳家 柴田元幸氏が文章を寄せておられました。
吐露された文章に胸を打たれました。
素晴らしい番組でした。

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