2019年11月23日土曜日

満員電車で一句

罵詈雑言の 掃き溜めとなる 枯薊(かれあざみ)
神無月 境乗り越え 黄菊かな
冬に咲く 香りはいずこ シクラメン
冬の朝 影を道連れ 軽快に
突然に 雅装い 冬夕焼

プレバト纏め 20191121

満員電車で一句

永世名人への道
梅沢富美男
乗り換え(へ)の マフラーの波 寡黙なり
(三つの工夫がなされている。)

特待生昇格試験
立川志らく
戦前の おしくらまんじゅう 空広し
(語順がもったいない。
季語の鮮度が失われている。
文語もしくは口語にするとよい。)
おしくらまんじゅう 戦前の空とは 広し
おしくらまんじゅう 戦前の空 広かりき
おしくらまんじゅう 戦前の空 広かった

1位 A.B.C-Z 橋本良亮
口ずさむ アトムの出だし 冬銀河
(JR高田馬場駅の発車メロディはアトム!
 季語の「冬銀河」とアトムのイメージが響きあっている。

2位 美保純
月曜の 副都心線 秋思
(字足らずの効果が効いている名句。逸品。
「愁思あり」と五七五にしては強くなり過ぎていた。)
 
3位 千原せいじ
網棚の 小さきマフラー 「Y」の文字
(映像の誘導・焦点・の絞り方。丁寧にやれている。)

4位 紺野美沙子
朝帰り ラッシュ横目の 冬帽子
(語順を変えると良くなる句。)
ラッシュ横目に 朝帰りなる 冬帽子

5位 コロッケ
都会きて 取り残される 冬もみじ
十九歳の 上京都会の 冬もみじ

来週のお題は「スイーツバイキング」

今週の番組のコンセプトを聞き
いかがなものかと思ったのですが…。
想定外に良かったです。
しかし、1位の俳句は全く意味不明です。
田舎者は置いてきぼりの感を拭えません。
この類の俳句はどうも理解ができません。
説明は良くないと言われてもある程度は
教えて貰わないとちんぷんかんぷんです。
その点、美保純さんの俳句は
素晴らしいと思えたし、想像ができました…。

0 件のコメント:

コメントを投稿