2019年11月2日土曜日

ATMの行列で一句

龍淵に 潜む研鑽 大トリに
夢の中 また指折りて そぞろ寒
菊黄花あり シャッターの 開くる日や
体力を 付けて大トリ 秋深し
傷つけて 嬉々とする人 冬隣

プレバト纏め 20191031

昇格査定SPのお題「ATMの行列」

馬場典子
星月夜 空き瓶に 五百円ジャリン
(表現が曖昧、細かな言葉選び)
五百円ジャリン 星飛ぶ夜の 硝子

光浦靖子
金貸せぬ ブーイングのごと 虫鳴けり
(比喩が説明的)
金貸せぬ ごまかす 虫の鳴きしきる

パックン
通帳に バリの絵葉書 冬近し
(ささやかな意外性。季節の対比も良い。)

皆藤愛子
冬隣る 振込み画面の 静電気
(場面を限定する。具体的な読みが広がる。
 冬隣るは晩秋立冬を目前にして冬がそこまで来ていることを表す季語。)

岩永徹也
三度目の ATMや 菊花賞
(足りない言葉がある。現場から描けばはずれ馬券のオチが活きる。)
菊花賞 今日三度目の ATM

立川志らく
色変えぬ 松や 渋沢栄一像
(映像と業績を一度に表現。季語と名詞の究極の取り合わせで映像化。
 資本主義の業績と今も受け継がれるさまを表現。思い切った方法。)

夏井いつき先生の添削が素晴らしかった!
でも、パックンの俳句の良さが私には解りません。
解る日が来るのでしょうか?\(謎!)

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