2019年6月29日土曜日

梅雨の晴れ間の水たまりで一句

荒れ狂う 思い抑えて 半夏生
五月山 夢と眠れば すぐ朝が
梅雨空や 言葉にできず 見る遠く
夏の星 もう見えなくて 古ぼけて
青嵐 超現実が 渦巻きて

プレバト纏め 2019627

梅雨の晴れ間の水たまりで一句

特待生昇格試験
千原ジュニア
甥っ子と おいっ子と子と 夕虹と
(見事な映像化 虹は夏の季語 効果的に韻を踏んでいる)

鈴木光
(つくばい)の あめんぼ揺らす 零雨かな
(手堅く纏めている 焦点を絞る)
蹲に 雨粒あめんぼを 揺らす

1位 相席スタート 山﨑ケイ
コロッケの 香る踏み切り 梅雨夕焼け
(味覚、聴覚、視覚、臭覚、嗅覚を満たしている
 五感を刺激している)

2位 Kis-My-Ft2 宮田俊哉
あめんぼの 水上スケート 日暮れに散れ
(下手な擬人化する必要はない
 小さな生き物に対する小さな愛の言葉のようだ)
あめんぼの 水面滑(すべ)らか 日暮れに散れ

3位 近藤サト
梅雨晴間に おつかいの轍(わだち) くっきり
(「に」が散文的な助詞の使い方になっている
 五七五の形に入れることで空間が広がる
 効果的な季語選び)
おつかいの 轍くっきり 梅雨の蝶

4位 渡部徹
手花火を 携え急ぐ 雨上がり
(伝えたい言葉を外さない)
故郷へ 向かう手花火 携えて

5位 水夏希
水映ゆる 夏の空跳ね 縁結び
(この字ずらでは伝わらない)
恋は突然 夏空跳ねる 水たまり

今回の鈴木光ちゃんの言葉に吃驚!
勉強されているのですね。
自分の言葉で俳句の批評をされていました。
さすが!東大生の頭脳だと感心しました。
今後の彼女の人生が楽しみでなりません。

次回のお題は「梅雨明けの銀座」

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