2019年1月27日日曜日

冬の自動販売機で一句

雑踏の 凍り付いたる 吾の心
群衆の中の 孤独や 寒の月
薔薇窓の 零れる明かり 雪明かり
冬の朝 ドルメビアン?(よく眠れた)と 気遣って
終わらない 仕事に就きて 寒の水

プレバト纏め 2019124

冬の自動販売機で一句

1位 チョコレートプラネット 松尾駿
冬空や 商談前の 缶コーヒー
 名詞と助詞でできている句
 意味の揺らぎが起こりにくい
言葉のメカニズムがわかっている人の句

2位 加藤登紀子
流氷や 声の逞し 漁港かな
↓「や」が強調「かな」が詠嘆 焦点がばらける
 三段切れ 「なり」で強さが出る
「や」と「かな」の併用に注意
流氷の 声逞しき 漁港なり

3位 中山優馬
雪の夜 ハンドル寄せた あの灯り
↓距離感を正確に表現する
雪の夜の ハンドル寄せる 灯りかな

4位 三遊亭好楽
冬の夜 角な自販機 ほっとして
↓誤読を避ける言葉選び
冬の夜 四角い自販機に ほっと

5位 田中道子
燈り待ち 押すに押せない 恋心
自販機の ボタンも恋も 押せぬ冬

特待生昇格試験
松岡充
飲み干す光 雪晴れの 缶ジュース
ひかり飲み干す 雪晴れの 缶ジュース

永世名人への道
梅沢富美男
牢名主のごと 自販機の おでん缶
 「のごと」直喩が巧く働いている 落差が絶妙
 発想が滑稽味があり可笑しみがあって飄々とした句
落差が絶妙な距離感である

来週のお題は「コンビニのおでん」

今週の添削の素晴らしかったこと!
特に、加藤登紀子さんへの添削には感動!
勉強になりました。
また、松尾駿さん、松岡充さん、梅沢富美男さんの
作品からは多くを学ぶことができました。
夏井いつき先生!ありがとうございました。

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