秋の朝水筒抱え買い物へ
さぎそうへ微笑みかける秋の陽よ
日々日焼ブルーベリーの収穫よ
誤魔化せぬ子どもの心良夜
トランプと高市等価秋の声
■村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 東福寺
村雨辰剛
京都屈指の紅葉の名所 東福寺 京都市東山区 国宝三門 京都五山の一つ
独創的で謎めいた庭園 東福寺本坊庭園 八相(はっそう)の庭
南庭⑤京都五山
東庭⑦北斗七星 方丈 西庭③三尊石
北庭⑤隠れ市松(五石)
東西南北に配置された四つの庭
昭和を代表する作庭家 重森三玲(みれい) が作庭
三玲にとっての庭園はモダンアート 芸術というイメージで捉えていた
隠されたさまざまな謎 四庭に隠された数字
作庭家 重森千靑(重森三玲の孫)
本坊庭園を読み解く鍵となるのはー
数字にこだわった 仏教や神道における重要な数字
隠された数字を読み解くと庭園の意味が浮かび上がる
南庭 重森三玲 独自の石組み 横石は約6m
たしなみポイント
視点によって石の表情が変わる 正面から見ると堂々とした印象
横から見ると立石が鋭利な印象
重森三玲は学生の頃 日本画を勉強していた
キュビズム:パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックが提唱した
複数の視点を一枚の絵に集約する美術表現 庭園はキュビズムである
たしなみポイント
独自の石組みは抽象画の影響
重森三玲は画家のジャン=フランソワ・ミレーに影響を受けて
戸籍から改名した
重森三玲は1936年から3年間 全国の庭園200以上を実測調査した
実測調査によって職人の経験と勘を図面に落とし込む
日本庭園の基礎を知ったうえで西洋絵画の手法を取り入れる
日本画 茶道 生花など 日本の伝統文化に精通していた
彫刻家イサム・ノグチも石の選び方を教わっていた
重森三玲の荒々しい砂紋を再現
四つの神仙島(仙人の住む島)を表現
仙人の島には簡単に立ち寄れない荒波で表現
苔の山は京都五山を表現 京都五山の「五」が謎の数字
大和さ門を仕切るように直線が横切っている
庭園がまだ続くことを示唆する導線としての直線
たしなみポイント
斜めの直線が鑑賞者の視点を誘導
西庭 田園風景を市松模様で表現「井田(せいでん)の庭」
本坊内の廃材を使い切るという作庭の条件があった
廃材の再利用が作庭条件
葛(かずら)石:社寺などの土台に使われている石
皐月 白川砂で大市松模様
たしなみポイント
市松模様は廃材利用から生まれた意匠
本坊庭園 西庭の三尊石:三尊仏に見えることから三尊石と呼ばれている
絵画の「遠近法」を利用
三尊石の「三」が隠された数字として重要
三尊石の「三」が謎の数字
斜めの直線が引かれているように皐月も切れている
皐月で表現されている斜めの直線は導線的役割
北庭
市松模様がだんだん消えている? 次第にまばらになり薄くなっていく
絵画のぼかし表現を庭園の中に取り込んだ
たしなみポイント
消えていく市松模様は絵画のぼかし表現
参照:長谷川等伯「松林図屏風」
隠れ市松の「五」が謎の数字
東庭
北斗七星をモチーフに東庭全体で宇宙を表現
東司(とうす):日本で現存する最古かつ最大級の禅宗式お手洗い
たしなみポイント
北斗七星の円柱は東司の廃材
作庭記:平安時代に書かれた日本最古の庭園書
北斗七星は天のひしゃくと言われている
ひしゃく:あまねく人を救う
七五三は縁起の良い数字 南周りでも北回りでも「七五三」を表現
「七五三」を足した 十五は「完全」を表す数字
本坊庭園は八相の庭と呼ばれていた
四庭の中にデザイン要素が八つある
南庭の四つの神仙島と京都五山⑤ 西庭の大市松模様⑥
北庭の小市松模様⑦ 東庭の北斗七星⑧
八つのデザインと「釈迦八相成道(しゃかはっそうじょうどう)」を繋げて命名
「八つの意匠」と「釈迦八相成道」を重ねて「八相の庭」と命名
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