2026年8月31日月曜日

村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 東福寺

秋の朝水筒抱え買い物へ

さぎそうへ微笑みかける秋の陽よ

日々日焼ブルーベリーの収穫よ

誤魔化せぬ子どもの心良夜

トランプと高市等価秋の声

 

■村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 東福寺

村雨辰剛

京都屈指の紅葉の名所 東福寺 京都市東山区 国宝三門 京都五山の一つ

独創的で謎めいた庭園 東福寺本坊庭園 八相(はっそう)の庭

       南庭⑤京都五山

東庭⑦北斗七星   方丈     西庭③三尊石

       北庭⑤隠れ市松(五石)

東西南北に配置された四つの庭

昭和を代表する作庭家 重森三玲(みれい) が作庭

三玲にとっての庭園はモダンアート 芸術というイメージで捉えていた

隠されたさまざまな謎 四庭に隠された数字

 

作庭家 重森千靑(重森三玲の孫)

 

本坊庭園を読み解く鍵となるのはー

数字にこだわった 仏教や神道における重要な数字

隠された数字を読み解くと庭園の意味が浮かび上がる

 

南庭 重森三玲 独自の石組み 横石は約6m

 

たしなみポイント

視点によって石の表情が変わる 正面から見ると堂々とした印象

横から見ると立石が鋭利な印象

重森三玲は学生の頃 日本画を勉強していた 

キュビズム:パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックが提唱した

複数の視点を一枚の絵に集約する美術表現 庭園はキュビズムである

 

たしなみポイント

独自の石組みは抽象画の影響

 

重森三玲は画家のジャン=フランソワ・ミレーに影響を受けて

戸籍から改名した

重森三玲は1936年から3年間 全国の庭園200以上を実測調査した

実測調査によって職人の経験と勘を図面に落とし込む

日本庭園の基礎を知ったうえで西洋絵画の手法を取り入れる

日本画 茶道 生花など 日本の伝統文化に精通していた

彫刻家イサム・ノグチも石の選び方を教わっていた

重森三玲の荒々しい砂紋を再現

四つの神仙島(仙人の住む島)を表現

仙人の島には簡単に立ち寄れない荒波で表現

苔の山は京都五山を表現 京都五山の「五」が謎の数字

大和さ門を仕切るように直線が横切っている

庭園がまだ続くことを示唆する導線としての直線

 

たしなみポイント

斜めの直線が鑑賞者の視点を誘導

 

西庭 田園風景を市松模様で表現「井田(せいでん)の庭」

本坊内の廃材を使い切るという作庭の条件があった 

廃材の再利用が作庭条件

(かずら)石:社寺などの土台に使われている石 

皐月 白川砂で大市松模様

 

たしなみポイント

市松模様は廃材利用から生まれた意匠

 

本坊庭園 西庭の三尊石:三尊仏に見えることから三尊石と呼ばれている

絵画の「遠近法」を利用 

三尊石の「三」が隠された数字として重要

三尊石の「三」が謎の数字

 

斜めの直線が引かれているように皐月も切れている

皐月で表現されている斜めの直線は導線的役割

 

北庭

市松模様がだんだん消えている? 次第にまばらになり薄くなっていく

絵画のぼかし表現を庭園の中に取り込んだ

 

たしなみポイント

消えていく市松模様は絵画のぼかし表現

参照:長谷川等伯「松林図屏風」

隠れ市松の「五」が謎の数字

 

東庭

北斗七星をモチーフに東庭全体で宇宙を表現

東司(とうす):日本で現存する最古かつ最大級の禅宗式お手洗い

 

たしなみポイント

北斗七星の円柱は東司の廃材

 

作庭記:平安時代に書かれた日本最古の庭園書

北斗七星は天のひしゃくと言われている

ひしゃく:あまねく人を救う

 

七五三は縁起の良い数字 南周りでも北回りでも「七五三」を表現

「七五三」を足した 十五は「完全」を表す数字

 

本坊庭園は八相の庭と呼ばれていた

四庭の中にデザイン要素が八つある

南庭の四つの神仙島と京都五山⑤ 西庭の大市松模様⑥

北庭の小市松模様⑦ 東庭の北斗七星⑧

八つのデザインと「釈迦八相成道(しゃかはっそうじょうどう)」を繋げて命名

 

「八つの意匠」と「釈迦八相成道」を重ねて「八相の庭」と命名

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