幾重にも着馴れた重ね秋うらら
手仕事よ人の気配よ椋鳥よ
秋の夕手仕事並べ気忙しく
手仕事たちに力いただく夜長
手仕事よ思いのままに秋の星
■あの本、読みました?人生を豊かにしてくれる本を特集!お金&美味しそう?
原田ひ香 鈴木保奈美 山本倖千恵
「三千円の使いかた」「財布は踊る」「ランチ酒」
「はじまらないティータイム」「#台所のあるところ」原田ひ香著
今の時代を豊かに生きる考え方を紐解く
「三千円の使いかた」の一文 原田ひ香著/中公文庫
「美帆はいったい、いくらあるのよ貯金」
「…三十万…くらい?」
「え!?それだけ?」
真帆はまじまじと美帆の顔を見た。
「じゃあ、根本的な改革が必要ね。固定費を見直したら?
出て行くお金をセーブするの」
「固定費?」
「家賃とかスマホ代とか絶対にかかるお金のこと」
「でも、文字通り固定費だから変えられないじゃん」
「食費や電気代を見直したってたかが知れてるのよ。
固定費をまず削って、節約するのが一番簡単」うーん、と考えてしまう。
(中略)
「じゃあ、まず、一日百円貯めてみよう」
「百円て…」
なんかちょっとバカにされたような気がした。
あんたにはそれくらいがお似合いよ、と言われたような。
「百円なら、ちょっとしたお茶代とか
コンビニのスイーツとかで節約できるでしょ?
一ヶ月貯めたら三千円じゃない?それを月々、
投資信託にいれてみるのは?」
「投資信託。それ、銀行でするの?」
「銀行でもできるけど、証券会社に口座作りなさい。
インデックス型のできるだけ
手数料がかからないのがいいわね。三千円できたら持ってきなさいよ。
教えてあげるから。あ、証券口座を開く前にも相談して。
紹介したら、紹介料くれるところあるから」
お金の話を書いた❝小説❞ お金は幸せになるための道具
「#台所のあるところ」原田ひ香著 作品誕生のきっかけは?
冷蔵庫は人を表す BSは全国どこでも
同じ時間に放送しているのでBSを選んだ
ドラマのタイトルに「#」をつけてSNSで感想を共有するのが作品の象徴
自分も#をつけて呟きながらテレビを観る?リアルな料理描写
「#台所のあるところ」の一文 原田ひ香著/文藝春秋
ゴミ出しを終えると、テレビをつけて
朝のニュースを観ながら自分の朝ご飯を作る。
バターを塗ったトースト、コーヒー、フルーツ、ヨーグルトなどの
組み合わせが一番多いが、時にはその日の気分でご飯と味噌汁、
納豆の和食にしてみたり、目玉焼きとベーコンを焼いてみたり、
ピザトーストやサンドイッチを作ったり、いろいろやっている。
(中略)
溶けかかったパンを出してトーストし、
卵とハムを焼いて中濃ソースをかけて食べた。
敦子は目玉焼きに、ご飯に合わせる時は、醤油を、
パンに合わせる時はソースをかける。
冷蔵庫に入れていたコーヒー豆を出して少し丁寧に淹れた。
「料理なんかしないから、いいじゃないか。俺はこれ食べるし」
彼は完全栄養食と銘打った。パンのようなものをほとんど毎食食べている。
(中略)
蓮は確かに家事や料理を強要したりしない。だけど帰宅した時、
陽愛乃が料理をした痕跡が残っていて、
自分の分がないと露骨に嫌な顔をする。
(中略)
「…もう風呂入って寝るわ。身体の調子が悪いし。仕事で疲れたし。
こっちは九時五時で終わる仕事じゃないんでね」
私だって…言い返したくなったが、もう無駄な気がして口を閉じた。
蓮は風呂に入って寝てしまった。ドラマが終わったあと、陽愛乃が
風呂に入ってキッチンを見たら、余分に作ってあったパスタは
残らず食べられていた。
蓮のために残しておいたからいいのだが、トマト色に汚れた皿と
フライパンだけが乱暴に置かれているのを見て、ため息が出た。
人生を豊かにする3つの考え方
①
ちょっとだけ変化させる
②
自炊は副業
③
いい加減でいい
①
会社の仕事でたまたま商店街の中を歩いていると、
「保険診断(無料)」と書いてある紙が貼ってある小さな店…
というより事務所のようなものがあった。
(中略)
なぜ、そこが陽愛乃が立ち止まってしまったかというと、
「投信」と書いてあったことが理由かもしれない。
たまたま、前日に、今付き合っていて同性までしている彼、中原蓮と
投資について話しており、蓮が勧める「レバナス」「FANG+」と
いった銘柄が本当に正しいのか、誰かに相談したい気持ちがあったのだ。
(中略)
「ご相談ですか」「いえ、あの」その時、
自動ドアがゆっくりと閉まっていった。
いいえ、と首を振って去ればそこで終わりのはずだったのに、
なぜか陽愛乃はぴょんと足を踏み入れて、
閉まる寸前のドアの中へ入ってしまった。
普段なら、絶対に入るはずのない、ちょっと怪しげな店の中に。
・本好きさんと本屋さんぽ
今回のテーマは「美味しそうな本」
「BUTTER」柚木麻子著/川出文庫
「キャベツ炒めに捧ぐ」井上荒野著/角川春樹事務所
黒荒野:人間関係のグロテスクさを描く
白荒野:穏やかな日常を描く
「なにたべた?」伊藤比呂美・枝元なほみ著/中公文庫
料理エッセイ
「料理上手の頭ん中のぞいてみました!」池田暁子著/扶桑社
「そこに定食屋があるかぎり」大平一枝著/難波雄史写真/扶桑社
「ふたたび歩き出すとき 東京の台所」大平一枝著/毎日新聞出版
料理本コーナー
「シンプルだから悩まない!ワンパターン献立」長谷川あかり著/ダイヤモンド社
「仕事終わりの20分フランスごはん 一流シェフの、おうちワンプレート」
中村和成著/KADOKAWA
👑2人が読みたくなった一冊
原田ひ香選
「あたらしいきほんの料理」長谷川あかり著/オレンジページ
鈴木保奈美選
「なにたべた?」伊藤比呂美・枝元なほみ著/中公文庫 往復書簡
0 件のコメント:
コメントを投稿