(アンディ・ウォーホルへ)
冬の靄確信的な思想をや
晩冬や現実社会と距離を置く
しばれるや自己防衛を旨として
思想的たくらみ持ちて生きた冬
寒波来るエイズに怯え生きた日々
■プレバト纏め 2023年1月26日
47都道府県の観光公認ポスターへの俳句掲載を懸けて挑む「ふるさと戦」第2弾
▪千葉編 小湊鉄道で一句
1位 立川志らく
忘れ物を探しに菜の花を行く
(写真俳句としてお手本の一句)
2位 村上健志
てふてふの過るトロッコ列車かな
添削(そのままを表現したら奥行きがでない。)
蝶よぎりゆく吹き抜けの展望車
3位 皆藤愛子
春日和チャー弁膝に水平に
添削(「春日和」がいかようにも動く季語。
「春の昼」「風光る」でも良い。)
チャー弁は膝に車窓の春日和
チャー弁は膝に二人の春日和
4位 小倉優子
春風の房総地磁気逆転の跡
添削(「地磁気逆転」ならチバニアンと分かる。「房総」は不要。
写真と俳句が離れすぎている。
写真と俳句もつかず離れずが写真俳句の基本。)
春風や地磁気逆転せし地層
5位 田辺智加
春日傘少女のような祖母の顔
添削(小さな接点を作るのも写真俳句の大事なポイント。)
春日傘振って少女のような祖母
6位 山口航輝
風光る五分着まであの子待つ
添削(俳句は日常の通勤・通学の列車。
兼題写真は非日常の観光の写真。
場面のずれがある。)
あと一本あの子を待てば風光る
あと一便あの子を待てば風光る
山口航輝さんの俳句
梅雨入りも僕の打撃は日本晴れ(お立ち台インタビューにて)
ラグビーの選手の体湯気が立つ(お茶メーカーの応募俳句へ)
▪京都編 春の三条大橋で一句
1位 千原ジュニア
初蝶の止る擬宝珠(ぎぼし)の刀傷
添削(初蝶は春の季語 その年始めて見る蝶のこと。)
初蝶のきて擬宝珠(ぎぼうし)の刀傷
2位 森口瑤子
ささくれた橋へ零(こぼ)るるさくらかな
添削(桜の咲く位置と橋の位置の距離感が気になる。)
ささくれし橋へ零るるさくらかな
3位 藤本敏史
春色の洛中馴染みなく緩歩(かんぽ)
添削(春色とは春の明るい様子を思わせる景色。
「馴染みなく」ストレートな感情過ぎる。)
春色の洛中そぞろなる緩歩
4位 中田喜子
ひそと待つ花街のひと花衣
添削(「花衣」と「ひと」は情報が重なっている。
俳句のドラマ性が強いとポスターが脇役になってしまう。)
ひそと待つ日々花街の花衣
5位 篠田麻里子
天然の若鮎群れて遡上中
添削(「群れて遡上中」が季語「若鮎」の説明になっている。
鴨川に若鮎がくる情報を入れる。)
若鮎を都の水はよろこびて
次回のお題は「節分」
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