2023年1月20日金曜日

小河正行氏の言葉と「名の草枯る」

人参の甘味体へ解き放ち
干上がった川を徘徊冬の鷺
木守(きまもり)に集まる小鳥せたらしく
冬苺込める丹精孫のため
(コロナ禍)3年目独りで食べる塩ちゃんこ

■茶の湯 裏千家 一陽来復 より
庭師 小河正行氏
腰掛待合(こしかけまちあい)
一足石(いっそくいし)
わたり六分(ろくぶ) 景を四分(よんぶ)
飛び石の先には中門(ちゅうもん)
外露地(そとろじ) 内露地(うちろじ)
一足ずつ山深くなってゆく
内露地にはつくばい 手を洗い口を漱ぎ身を清める
世俗のちりを払い捨てた先に目指す茶室がある。
躙(にじり)石よりにじりいる
それぞれの石には役割があった

「露地はただ
 浮世の外の道なるに
 こころのちりをなどちらすらん」

夜咄(よばなし)の茶事
夜だけに行われる茶事

■1分季語ウンチク 名の草枯る
単純に「草枯れ」や「草枯る」と言った場合は
また別の季語になるのですがでは
この「名の草枯る」という季語は
どこに特徴があるのかと言いますと
不特定多数の草ではないこの種類の草が
枯れると限定した言い方になってきます。
歳時記で例句をひいてみると例えば
「枯萩」あるいは「枯鶏頭」などです。
実際の具体的な植物名を合わせて
使われているようになっています。
実際「名の草枯る」という言葉
そのままを使ったはいくというのを
まだ例句としてお目にかかってないのですけれど
実際作るとしたらどんなやり方があるのだろうか
いささか俳人としてファイティングな気持ちが
喚起されてまいります。

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