寒月や秘密を持ちたアンティミテ
寒波来る強く握った手を放す
寒の水取り返しのつかなきもの
韓国の背信行為寒芒(かんすすき)
枯茨(かれいばら)生まれ?育ちか?底意地の
■NHK俳句 兼題「寒卵」
選者 星野高士 ゲスト 城田優 司会 武井壮
▪冒頭の俳句
寒卵どの曲線もかへりくる 加藤楸邨
▪会いたい俳人12人 加藤楸邨(しゅうそん)
鰯雲人に告ぐべきことならず 加藤楸邨
加藤楸邨の言葉
この世に生きたその
「しるし」というようなもの
そういうようなもの
そういうようなものは何か
はっきりさせてみたい
自分の胸の底に
普段は隠れている
けれども何かの拍子に
それがふき出してくる
そういうものをなんとか
生かしていきたい
寒卵どの曲線もかへりくる 加藤楸邨
人間のやることの中で
どうもこういった「なげき」を
寒卵を見るたびに抱かせられる
鰯雲人に告ぐべきことならず 加藤楸邨
(鰯雲 秋の季語)
▪入選九句 兼題「寒卵」
寒卵一膳めしの途中から 高山國光
炊きたてのどんぶり飯や寒卵 岡部正彦
武井壮幸福を逃(のが)さぬやうに寒卵 岡部知之
寒玉子飯に落して野良仕事 広瀬昭和(のりかず)
②寒卵ころがりもせぬ一人部屋 石原美枝子
暗がりに女飲みほす寒卵 土岐詳(よし)恵
城田優学校に遅れそう寒卵とく 田中亨
💮引越しの朝の匂いや寒卵 露(つゆ)久保伸一
③寒卵割らんとしたるところかな 中山英夫
行儀良く品よくごまめ並びをり 星野高士
(正月の句 自分を演じ入る句)
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