2023年1月31日火曜日

題「折」

渡り鳥遅れて冬をせかせかと
徒党組み夜明けまぢかを冬の雁
電線のラッシュアワーや冬の鳥
春近し作法としてのおもてなし
あの世とこの世九相図に見る冬の径(みち)

■NHK短歌 題「折」
選者 佐佐木定綱 ゲスト 湯山玲子 司会 星野真里
レギュラー カン・ハンナ 本髙克樹 矢花黎

▪冒頭の短歌
直角に茎折れてゆく枯れ切った花束をゴミ箱に入れれば
佐佐木定綱

湯山玲子さんの短歌との接点
売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きにして枯野ゆくとき
寺山修司

▪入選九首 題 折
湯山玲子 寂しげに見えたのだろうこの先を右折したら海だよ、と教わる
川下知世(ちせ)
この部屋を折り紙とすれば両翼となるべき場所で二人は眠る
大津穂波
向日葵は首折れたまま立ち尽くす夏の終わりの廃線の駅
濱岡学
②カン・ハンナ だんだんと折りたたみ式になる母を広げに今日は田舎へ帰る
海瀬(かいせ)安紀子
しんとした朝の空気を折り込んだクロワッサンの並ぶ店先
仲原佳
まようたび折り目のついた本めくり一歩先だけ照らしてもらう
五味集(しゅう)
星野真里 仕立て屋のような手つきで折り上げたブックカバーを撫でる書店員
星野珠青(たまお)
便箋の折り目を戻す指先できみの時間の川面に触れる
鳥原さみ
💮君からの葉書を日々の枝折(しおり)とす僕は一冊の淋しき詩集
可笑式(おかしき)
食物のイメージが入っている。森閑とした森閑の中の歌。

▪佐佐木先生の短歌というドラマ
歌に秘められたドラマをひも解き深く味わう
をり鶴のうなじこきりと折り曲げて風すきとほる窓辺にとばす
栗木京子「中庭(パティオ)」
「こ」「き」「り」硬質で切れのある音
「こきり」という一つの単語で人物像まで表現している
読み手に気持ちを思い出させる引き出しのトリガーが強い
今回の歌を深く味わうためにポイント
場面のみを‟きりとり“あえて‟言わない”ことで
読み手は想像の幅を広げられる

湯山玲子氏の言葉に対しての向き合い方
フレーズ師と呼ばれていた
目で見た時の「カタカナ」「漢字」「ひらがな」の組み合わせ
一発に来ることにエネルギーを費やした
小さい言葉で大きいパワーを与えていく

▪佐佐木先生からの宿題
題「折」で歌を詠んでください
腰折れて病院坂の足取りに不意に飛び込む恋人の嬌声(きょうせい)
湯山玲子
寺山修司「原風景」の人なのでびっくりする言葉を入れたかった

別案
ヘッドライトの悪
夏草のスメル
アスファルトの極熱

■短歌侍 武者修行!
今回の課題 歌の飛躍 
泣いていた幼い記憶のカラを割る赤い金魚は僕の手の中
矢花黎
底なしの沼へ僕らを誘い込む悪鬼(あっき)のごとく見上げる真鯉
元髙克樹 添削
底なしの沼へ僕らを誘い込む悪鬼のごとく真鯉が笑う

2023年1月30日月曜日

兼題「遊び」

冬景色オプティミスト(楽天主義者)の最期とは
サークルオブラブ ダイヤモンドダスト
余咄(よばなし)の茶事に浮かれて冬の月
暴力なき戦争冬の夕焼け
外露地へ苔の出迎え寒の雨

■NHK俳句 兼題「遊び」
選者 堀本裕樹 ゲスト 加藤シゲアキ 司会 武井壮

▪冒頭の俳句
目のうへにあがる口あり福笑   中原道夫

加藤シゲアキ著「ピンクとグレー」を俳句にすると…。
ピアス炎ゆ街頭ビジョン我鳴るがなる   堀本祐樹

▪あなたのエピソード、俳句にします
テーマ「遊び」

原句 縁側に子らはあやとり冬めける   下和田真知子
ポイントは適切な季語を選ぶ
添削 年用意子らはあやとりに耽(ふけ)る間に   堀本祐樹

ババ引けばアッと子にばれ松の内   ポン太
読み手に余白を残す
添削 ババ引けばあつと言ふ癖お正月

入選六句 テーマ「遊び」
弾かれておはじき蒼き冬の音   徳(とく)照代
(季語 冬)
雪合戦地球防衛軍のごと   大武美和子
(季語 雪合戦 雪遊の傍題)
しりとりのプリンに終る炬燵かな   河添美羽
(季語 炬燵)
双六(すごろく)のなかなかわざと負けられず   仲谷克巳(み)
(季語 双六)
遠き日の冬の田んぼの草野球   佐藤佐紀夫
(季語 冬の田 冬田の傍題)
特選 着ぶくれて紙飛行機を追ふ子かな   佐藤堅一
(季語 着ぶくれ)

▪ゲストのエピソード、俳句にします テーマ「遊び」
公園や水たまり凍て靴の線   加藤シゲアキ
(凍つ 冬の季語)添削
水たまり凍てて滑りし靴の

凍結を滑りて笑ひ合ふ若さ   堀本祐樹
(凍結 冱( い)つの傍題)

2023年1月29日日曜日

名言とお役立ち哲学

(アンディ・ウォーホルへ)
霜の夜恐怖に駆られ慈悲描く
キリストへ無罪を主張北颪(おろし)
冬の虹裏切者は描かれず
冬の月ユダへ託した思いとは
生きてきた全ての時間鎌鼬(かまいたち)

■ロッチと子羊
今日のお役立ち哲学 より
セール哲学の要約
「私たちはエートル的な存在なので
 軸はもともと自分の中に存在しません。
 相手の世界を見て対応することで
 生まれてくるのです。」

「自分の軸は他者との
 関係の中で見えてきます。
 軸を見つけるために
 人ときちんと向き合いましょう。」

ベルクソン哲学の要約
「進化とは脱皮を願い続ける人のもとに
 突如訪れるものです。」

■名言
岡本太郎 曰く
「気まぐれでも、何でもかまわない。
 ふと惹かれるものがあったら、計画性を考えないで、
 パッと、何でもいいから、
 そのときやりたいことに手を出してみるといい。
 不思議なもので、自分が求めているときには、
 それにこたえてくれるものが自然にわかるものだ。」

小林正観 曰く
「悩み、苦しみ、苦悩、煩悩は
 何かを思い通りにしようとした瞬間に
 生まれるのです。」

齋藤孝 曰く
「どこで笑うかに
 その人の知性が表れる。」

2023年1月28日土曜日

ふるさと戦 千葉編&京都編

(アンディ・ウォーホルへ)
冬の靄確信的な思想をや
晩冬や現実社会と距離を置く
しばれるや自己防衛を旨として
思想的たくらみ持ちて生きた冬
寒波来るエイズに怯え生きた日々

■プレバト纏め 2023年1月26日
47都道府県の観光公認ポスターへの俳句掲載を懸けて挑む「ふるさと戦」第2弾

▪千葉編 小湊鉄道で一句
1位 立川志らく
忘れ物を探しに菜の花を行く
(写真俳句としてお手本の一句)

2位 村上健志
てふてふの過るトロッコ列車かな
添削(そのままを表現したら奥行きがでない。)
蝶よぎりゆく吹き抜けの展望車

3位 皆藤愛子
春日和チャー弁膝に水平に
添削(「春日和」がいかようにも動く季語。
「春の昼」「風光る」でも良い。)
チャー弁は膝に車窓の春日和
チャー弁は膝に二人の春日和

4位 小倉優子
春風の房総地磁気逆転の跡
添削(「地磁気逆転」ならチバニアンと分かる。「房総」は不要。
   写真と俳句が離れすぎている。
写真と俳句もつかず離れずが写真俳句の基本。)
春風地磁気逆転せし地層

5位 田辺智加
春日傘少女のような祖母の顔
添削(小さな接点を作るのも写真俳句の大事なポイント。)
春日傘振って少女のような祖母

6位 山口航輝
風光る五分着まであの子待つ
添削(俳句は日常の通勤・通学の列車。
   兼題写真は非日常の観光の写真。
   場面のずれがある。)
あと一本あの子を待てば風光る
あと一便あの子を待てば風光る

山口航輝さんの俳句
梅雨入りも僕の打撃は日本晴れ(お立ち台インタビューにて)
ラグビーの選手の体湯気が立つ(お茶メーカーの応募俳句へ)

▪京都編 春の三条大橋で一句
1位 千原ジュニア
初蝶の止る擬宝珠(ぎぼし)の刀傷
添削(初蝶は春の季語 その年始めて見る蝶のこと。)
初蝶のきて擬宝珠(ぎぼうし)の刀傷

2位 森口瑤子
ささくれた橋へ零(こぼ)るるさくらかな
添削(桜の咲く位置と橋の位置の距離感が気になる。)
ささくれ橋へ零るるさくらかな

3位 藤本敏史
春色の洛中馴染みなく緩歩(かんぽ)
添削(春色とは春の明るい様子を思わせる景色。
   「馴染みなく」ストレートな感情過ぎる。)
春色の洛中そぞろなる緩歩

4位 中田喜子
ひそと待つ花街のひと花衣
添削(「花衣」と「ひと」は情報が重なっている。
   俳句のドラマ性が強いとポスターが脇役になってしまう。)
ひそと待つ日々花街の花衣

5位 篠田麻里子
天然の若鮎群れて遡上中
添削(「群れて遡上中」が季語「若鮎」の説明になっている。
   鴨川に若鮎がくる情報を入れる。)
若鮎を都の水はよろこびて

次回のお題は「節分」

2023年1月27日金曜日

風花と尻二字三角パス

逝ってしまった人の足音枯葉かな
永遠のモチーフ持たん冬の月
マン・レイよアイデア浮かべ冬の夜
霰(あられ)舞う思考のための余白かな
日つまる充ることなき人生よ

■一分季語ウンチク 風花
空が晴れているのに光があるのに
雪の粒が何処からか降ってきて
その粒がひらひらと見える
そんな「風花」でございます。
非常にこれも俳人心を刺激する
季語なのでしょうね。
歳時記を見ると「風花」の例句が
かなりの数収録されています。
2022年NHKの番組なんですが
「575でカガク」という番組で
エアロゾルについて特集されていました。
実は雪の発生にも空気中を漂っている
小さな塵エアロゾルが大きく関係していると
科学的な見地で季語が語られていました。
そういう科学の目線も伴って今年の「風花」を
是非観察していってみたいです。

■夏井いつき俳句チャンネル
【第6回尻二字三角パス③】「んが」に対する組長の対応は?
現在の尻文字「せる」
セル爆破して柳田理科雄の銀河   家藤正人
ん、ガンダム動くか巨大なる夕焼   夏井いつき
野犬かなし落葉の露地の焼肉屋   朗善千津

今回の尻文字は「くや」
「くや」の二音で始まる俳句を
この動画のコメント欄にお寄せください。

2023年1月26日木曜日

題「失恋」

黒兎人への愛が深すぎて
倍速で見る報道や霜満つる
冬の夜目鼻喜ぶプロシュット
水牛のチーズとろけて冬星座
生まれきて満面の笑み冬ぬくし

■NHK短歌 題「失恋」
選者 江戸雪さん ゲスト 井戸田潤 司会 星野真里
レギュラー 元髙克樹 矢花黎 カン・ハンナ

▪冒頭の短歌
声だけは覚えておこう寒月が深く大きなピリオドとなる
江戸雪

▪恋のフレーズ短歌
カン・ハンナ お昼まで寝る
井戸田潤 後輩を呼ぶ
星野真里 枯れるまで泣く
江戸雪 雨の中 正月は

雨のなか□正月は□□

雨の中後輩を呼ぶ正月は枯れるまで泣く お昼まで寝る

▪入選九首
星野 と、同時に飲み友だちも失ってヒールのかかとがじんじん痛む
稲穂みのり
井戸田 恋人はいませんでした初めからいませんでした色つきの夢
ひじり純子
追っていたボールを薄暮で見失うようなきみとの半年あまり
雨虎(あめふらし)俊寛
大量のトマトを潰すやや甘く酸っぱい熱い思い出のごと
坊真由美
💮 さよならを告げる私を照らしてね小さな襟にかけたアイロン
江原冬莉
僕の目に住んでたニジイロクワガタはあなたが去って森へ帰った
山田裕樹
公園でスポットライトに照らされてスーツのままで少し踊った
中型犬
 失恋の遠ざかるとき冬真昼ちいさな沼へ白鳥がくる
斎藤秀雄
カン③ ごめん、と言ふ君を背にしてヒマワリの雨傘シュパッと差してゆく道
芋田智恵子

▪恋バナ短歌
知られては恋を進めぬ男だからポケットの中に君を隠した
カン・ハンナ 添削
知られては進めなくなる男だからポケットの中にを隠した

僕たちの「好き」が校内駆け巡りもう戻ってはこない片恋
星野真里 添削
僕たちの「好き」が校内駆け巡りもう戻っては来ずに片恋

両思い秘めた思いが伝われば学年中が知る事となる
井戸田潤 添削(注意点①初句で纏めない 
②すべてを説明しない ③決まり文句は使わない)
秘めていた思いがいつしか伝わって学校中にパンジー揺れる

▪短歌侍 武者修行! 元髙克樹 矢花黎
今回の課題は「歌の飛躍」

矢花黎 
1回エピソードにまとめて見て追加情報で実物を確認する。
エピソードを短歌に
過去のトラウマみたいなものを乗り越えた自分を見つけられた
この歳になって釣りを楽しめたのでそれを飛躍させて詠もうかな

元髙克樹 
闇っぽい感じの世界観持っていくと書けそうに気がする
悪霊を鱗に纏いし蝶鮫よ行く当てもなく足立に潜む
(空想にとらわれ過ぎてロケの経験を活かせていない)
真鯉の気持ちになって詠んだ

2023年1月25日水曜日

兼題「寒卵」

寒月や秘密を持ちたアンティミテ
寒波来る強く握った手を放す
寒の水取り返しのつかなきもの
韓国の背信行為寒芒(かんすすき)
枯茨(かれいばら)生まれ?育ちか?底意地の

■NHK俳句 兼題「寒卵」
選者 星野高士 ゲスト 城田優 司会 武井壮

▪冒頭の俳句
寒卵どの曲線もかへりくる   加藤楸邨

▪会いたい俳人12人 加藤楸邨(しゅうそん)
鰯雲人に告ぐべきことならず    加藤楸邨

加藤楸邨の言葉
この世に生きたその
「しるし」というようなもの
そういうようなもの
そういうようなものは何か
はっきりさせてみたい
自分の胸の底に
普段は隠れている
けれども何かの拍子に
それがふき出してくる
そういうものをなんとか
生かしていきたい

寒卵どの曲線もかへりくる   加藤楸邨

人間のやることの中で
どうもこういった「なげき」を
寒卵を見るたびに抱かせられる

鰯雲人に告ぐべきことならず   加藤楸邨
(鰯雲 秋の季語)

▪入選九句 兼題「寒卵」
寒卵一膳めしの途中から   高山國光
炊きたてのどんぶり飯や寒卵   岡部正彦
武井壮幸福を逃(のが)さぬやうに寒卵   岡部知之
寒玉子飯に落して野良仕事   広瀬昭和(のりかず)
寒卵ころがりもせぬ一人部屋   石原美枝子
暗がりに女飲みほす寒卵   土岐詳(よし)恵
城田優学校に遅れそう寒卵とく   田中亨
💮引越しの朝の匂いや寒卵   露(つゆ)久保伸一
寒卵割らんとしたるところかな   中山英夫

行儀良く品よくごまめ並びをり   星野高士
(正月の句 自分を演じ入る句)

2023年1月24日火曜日

摂関政治を支えた女性 藤原彰子

冬銀河振り返る日々一度切り
黒文字使う背に日向ぼこ濃茶かな
冬ぬくし振る舞う干菓子お取り寄せ
気配りの細かき人や春隣
寒晴の富士を見下ろすための旅

■知恵泉 より 摂関政治を支えた女性 藤原彰子
この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば

雪のいと高う降りたるを 枕草子

香炉峰雪撥簾看(こうろほうのゆきはすだれをかかげてみる)
女性が機知に富んでいることのたとえ。

定子様の非常にすてきなご様子は千年もこのままでいてほしい 枕草子

宮の御心あかねところなく
らうらうしく心にくく
おはしますものを
あまりものつづみせさせたまへる御心 紫式部日記

(女房)小少将の君は上品で優雅 紫式部日記
とても身分の高いお嬢さま 紫式部日記

風の荒き
けしきを見ても
秋深き
山の木の葉を思ひこそやれ 彰子

女房の返歌
秋深き
山の嵐のとふことの
葉はちりばかり
うれしかりけり

細やかな気遣いの積み重ねが信頼を生む!

上は道理のままにとこそは
思しつらめ 栄花物語

かの宮もさり共さやうにこそは
あらめと思しつらんに(ちゅうりゃく)
御心の内の嘆かしう安からぬ事には
これをこそ思し召すらんに
いみじう心苦しういとほしう 栄花物語

若宮はまだいと稚くおはしませば
おのづから御宿世に任せて
ありなんものを 栄花物語

相府座す間 諸饗応するも
退きて誹謗有るか 
況んや万歳の後をや 小右記(しょうゆうき)

連日の饗宴 人力多く屈するか
今以てこれを思ふに太だ益無き事なり
停止有るが尤も然(さ)るべし 小右記

一種物(いっすもの)

賢后 感心なり感心なり   小右記

皇太后宮 右大将の許に経通朝臣を以て
左に渡るべき仰せあり(中略)
摂政 内に参る後 仰せを承る 御堂関白記

宮に事の由を聞こえ
後院を定む 御堂関白記

宮仰せられて云はく
「尚侍 立后すべき事
 早々たるを吉とすべし」 御堂関白記

道長家の良心

我が国の君たいらかに
民やすらかならむ 彰子の「願文」

誰も傷つけないやり方を見つけろ

上京 1月21~23日 スケジュール

紳二君&眞奈美ちゃんのお家へ
志郎君&望ちゃん&彩葉ちゃんのマンションへ

スケジュール
1月21日
10:55 徳島発
ランチ 海ほたる(木更津亭)






いなげの浜




夕飯 銚子丸


1月22日 
志郎君宅訪問(レタンプリゥスのケーキ)












千葉市美術館(亜欧堂田善 
       歌川国芳 「釈迦八相倭文庫」「七ツ組入子枕」
       歌川広重 「名所江戸百景 月の岬」)




ランチ(カフェ「Café de Seizan」) 

美浜園(茶室 松籟亭しょうらいてい)








フィリピンにいる眞理子ちゃんとビデオ通話。

忠昭君のストレッチ。


1月23日 
大本山成田山新勝寺










ランチ The Surf






稲毛海浜公園 稲毛ヨットハーバー


三井アウトレットパーク幕張(デリフランス海浜幕張店)




17:25羽田発

2023年1月21日土曜日

おでんで一句

冬の暮いかにして何故繰り返し
永遠のアマチュアであれ冬の月
凍て風へ向かい進む福良雀
梅の香に誘われ今日も遠回り
藁ぼっちすっぽりかぶる寒牡丹

プレバト纏め 2023年1月19日
おでんで一句

永世名人 富美男のお手本
梅沢富美男
練り物の蓋持ち上げておでん鍋
添削(語順。「練り物」「おでん」位置が悪い。
   「蓋」から始め「膨(ふく)る」で着地する。)
蓋持ち上げおでんの練り物は膨る

永世名人への道
千原ジュニア
おでん屋の一皿は先ず神棚へ
(「の」「は」「へ」助詞オタクの集大成。
 「は」は第三者視線の表現ができている。
 「へ」は方向と動きが出ている。
 細やかなニュアンスが使えている。
 という事で名人へ おめでとうございます。)

横尾渉
ガード下シメのおでんはクミンの香
(新しい型へのチャレンジ。)

1位 津田寛治
バクダンと叫ぶ屋台の年男
(「バクダン」は「屋台」を出したことで玉子と理解できる。
 動詞「叫ぶ」が効果的。「バクダン」は新年の季語。)

2位 安藤美姫
湯気越しに父の面影冬の蝶
添削(詰め込み過ぎ。字面から兼題「おでん」は想像できない。)
面影の父よ冬蝶くる家よ
(兼題から益々離れたような…。)

3位 大久保佳代子
日向ぼこ面取り眺めるシロの鼻
添削(表現したい要点が整理できていない。)
大根の面取りシロの来て眺む

4位 西村信二
おでん取り浮かぶ顔見て肩揺らす
添削(動詞4つを1つにする。)
皿に取るおでん誰かの顔に似て

次回は「47都道府県ふるさと戦」千葉県 京都府

2023年1月20日金曜日

小河正行氏の言葉と「名の草枯る」

人参の甘味体へ解き放ち
干上がった川を徘徊冬の鷺
木守(きまもり)に集まる小鳥せたらしく
冬苺込める丹精孫のため
(コロナ禍)3年目独りで食べる塩ちゃんこ

■茶の湯 裏千家 一陽来復 より
庭師 小河正行氏
腰掛待合(こしかけまちあい)
一足石(いっそくいし)
わたり六分(ろくぶ) 景を四分(よんぶ)
飛び石の先には中門(ちゅうもん)
外露地(そとろじ) 内露地(うちろじ)
一足ずつ山深くなってゆく
内露地にはつくばい 手を洗い口を漱ぎ身を清める
世俗のちりを払い捨てた先に目指す茶室がある。
躙(にじり)石よりにじりいる
それぞれの石には役割があった

「露地はただ
 浮世の外の道なるに
 こころのちりをなどちらすらん」

夜咄(よばなし)の茶事
夜だけに行われる茶事

■1分季語ウンチク 名の草枯る
単純に「草枯れ」や「草枯る」と言った場合は
また別の季語になるのですがでは
この「名の草枯る」という季語は
どこに特徴があるのかと言いますと
不特定多数の草ではないこの種類の草が
枯れると限定した言い方になってきます。
歳時記で例句をひいてみると例えば
「枯萩」あるいは「枯鶏頭」などです。
実際の具体的な植物名を合わせて
使われているようになっています。
実際「名の草枯る」という言葉
そのままを使ったはいくというのを
まだ例句としてお目にかかってないのですけれど
実際作るとしたらどんなやり方があるのだろうか
いささか俳人としてファイティングな気持ちが
喚起されてまいります。

2023年1月19日木曜日

大塚国際美術館アニメと投句先

寒の雨明かりを灯す午前二時
冬の梅季節違えて一斉に
円の価値また再燃す寒の内
(新型コロナ)冬深む致死率高き第八派
(中江滋樹氏)最期は焼死風雲児冬に逝く

■夏井いつき俳句チャンネル
【締切間近】1月締切の投句先を紹介します

▪俳句で届ける年賀状~筆ぐるめ俳句大賞2023
テーマ:年賀状に載せたい一句
一人5句まで

▪ベルモニーPresents「私の年中行事」俳句コンテスト
テーマ:大切にしている年中行事や、季節の行事・儀礼など
お一人1回3句まで投稿可

▪ハルカムナカタキャンペーン 俳句コンテスト
テーマ:HP掲載の世界遺産の写真
お一人1枚のテーマ写真につき3句まで投句可

■セブンボイスミュージアム~名画と7人の巨匠たち~
木村レオ:レオナルド・ダ・ヴィンチ
田中蘭太郎:フランソワ=オーギュスト=ルネ・ロダン
荒田ひかり:ヨハネス・フェルメール
山側利夢叶:グスタフ・クリムト
藤田業穂:フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ
福池萌音:クロード・モネ
原田無口:エドヴァルド・ムンク

大塚国際美術館の新人学芸員としてやってきた
藤田業穂(ふじたごうほ)、福池萌音(ふくいけもね)、原田無口(はらだむく)の3人と、
先輩学芸員の木村レオ(きむられお)、田中蘭太郎(たなからんたろう)、
荒田ひかり(あらたひかり)、山側利夢叶(やまがわりむと)たちは、
大塚国際美術館にある作品の中から人気名画ナンバーワンを決める
「名画-1グランプリ」の開催のため、
それぞれの“推し名画”をプレゼン。
https://o-museum.or.jp/sevenvoice/index.html より抜粋

2023年1月18日水曜日

名言とお役立ち哲学

枯れた蓮冬の水面へ幾何学模様
冬の海勇魚(いさな)のごとく今一度
冬の淀川抹香鯨迷い込み
皸(あかぎれ)やキャリーバッグも開けられず
鳶鳴くや日々湯豆腐に舌鼓

■ロッチと子羊 より
お役立ち哲学

▪ジンメル 曰く
「人生は舞台です。そこには
 ウソと本当の2つだけではなく
 第3の道があるのです。」ジンメル哲学の要約
第3の道とは優しい嘘(魂) ウソの向こう側

「ウソで悩む必要はありません。
 ウソと本当の間で真剣に自分に
 向き合えば相手に伝わるのです。」

▪木村素衛(もともり) 曰く
「言葉も体も表現することでは同じです。
 表現愛を自覚に体を動かすように
 言葉を出してみるとうまくいくでしょう。」木村素衛哲学の要約
表現するとは内を外に表すこと(木村素衛のお考え)

表現=内を外に表す
主体=陶芸家
⇩体
素材=土



「自己PRが苦手な人は
 表現愛を意識して
 体を動かすように
 言葉に出してみると
 うまくいくでしょう。」

■名言

堀江貴文 曰く
「エキサイティングな人生を送るとは、
 何かを犠牲にして、何かに没頭することなのだ。
 本当にやりたいことがあるのなら、
 バランスなんてとらなくていい。」
(それでよいと思います。
 でも決して人に迷惑はかけてはいけないと思います。)

フジ子・ヘミング 曰く
「間違えたっていいじゃない。
 機械じゃないんだから。」

伊丹十三 曰く
「僕は以心伝心などというのは信じません。
 いろいろなことを言葉にして、
 問題があればこまめに解決していく。」
(言動と行動が伴っていないような…。)

2023年1月17日火曜日

題「鍋」

蠟梅の香に誘われて曲がり角
オオイヌノフグリ空を見上げて空色に
寒椿闇にこっそり誘われて
薄日射す埠頭に一人乾っ風
冬茜れんこん畑紅く染め

NHK短歌 題「鍋」
選者 笹公人 ゲスト ホリ 司会 星野真里 
レギュラー 本髙克樹 矢花黎 カン・ハンナ

▪冒頭の短歌
湯豆腐に怒りて家を飛び出してバーガー喰らいし十六歳(じゅうろく)の夜
笹公人

▪短歌の穴埋め挑戦!~グルメで一首~
湯に浸し赤身を白に変えてゆく美味しい手品を見せてあげよう
笹公人

□の中
カン・ハンナ 魔法 ホリ 湯気 星野真里 波

▪入選九首 テーマ 鍋
③ホリチャーハンは中華鍋で跳ねるとき刹那(せつな)息止め外を眺める
富田清人
鍋底のエキスをぜんぶ吸いこんだうどんみたいに図太く生きる
春ひより
コロナ鍋ならば具材はなににする外出できず考えていた
丹羽口(にわぐち)憲夫
畑から山から海から味たちが集まる鍋という繁華街
武藤義哉
💮星野真里ひとり鍋二人鍋から家族鍋とき経て今宵ふたりカニ鍋
萩原純子
②●湯豆腐を夫に掬いて聴くラジオ明日あなたの町は初雪
さいとうすみこ
一年中週二ペースで鍋すれば相撲部屋かと娘つぶやく
金井雅之
一人用鍋のアルミの器からはみ出しているえのきのやる気
芍薬
カン・ハンナあらかたの具を失ったキムチ鍋がまだやれそうな顔をしている
西鎮(しゃあちん)

▪短歌侍 武者修行! 元髙克樹 矢花黎
今回の課題「歌の飛躍」

▪歌人のグルメ
ていねいなくらしにすがりつくように、私は鍋に昆布を入れる
岡本真帆

▪短歌ボナペティ
しゃぶしゃぶを二人で食べる冬の夜は煮立ち過ぎずに弱火過ぎずに
カン・ハンナ
先駆者の真似をマネしてまね続け湯通し豚をしゃぶしゃぶとよぶ
星野真里
しゃぶしゃぶと出汁のプールに飛び込んで千切りキャベツをまとわせ口に
ホリ

2023年1月16日月曜日

兼題「左義長」

冬陽射し背から抱きしめられしごと
寒晴れを新しき靴踏みしめて
行きたくて会いたくて北窓塞ぐ
マスク下寒紅挿して街闊歩
一輪が茶室を支配寒椿

NHK俳句 兼題「左義長」
選者 井上弘美 ゲスト 山崎怜奈 司会 武井壮

▪冒頭の俳句
三毬杖(さぎちょう)竹の貫く波頭   井上弘美

▪俳句ナビ 左義長(さぎちょう)
ポイントは場面情景を詠む

なまはげ
秋田県男鹿半島に伝わる現在は大晦日に行われる
なまはげを襖のかげで見る子かな   中村苑子
兄者を盾に 武井壮
もの陰ひそみ 山崎怜奈

かまくら
秋田県横手市を中心に行われる小正月の行事
かまくらの中より餅を焼く匂ひ   𠮷川信子
漏るる円(まる)き火よ 武井壮
子供の笑ひ声 山崎怜奈

左義長(とんど・どんど焼)
火祭りの行事1月14日夜や15日朝に行われる所が多い

▪入選九句 兼題「左義長」
②武井手から手へ左義長の火へ還すもの   近藤ひろこ
神主も長靴で来るどんど焼き   寺津豪佐
故郷やいま見納めの大とんど   谷本均
独眼の達磨を焼(く)べるどんどかな   小堀公美子
💮昨夜(よべ)の雪踏んで河原のどんど焼き   津布久(つふく)信雄
戦火なき国の青空とんど焼き   松本健
左義長の月あぶり出す炎かな   原田香伯(こうはく)
左義長や朝(あした)飾の釘拾ふ   日渡(ひわたし)守
山崎投げ入れし松が風呼ぶどんど焼き   道下いずみ

▪俳句ナビ 添削コーナー
夕月と波を背(せ)にしてどんど焼く
添削
夕月と波を背(そびら)にどんどかな

左義長や暗くて淋し帰り道
添削
左義長の果てたる闇を帰りけり

金の折紙宙を舞ひたるどんどかな
添削
折り紙の金高く舞ふどんどかな

どんど焼き達磨の星を見上ぐ夜   山崎怜奈
添削
どんど焼き達磨は星となりにけり

今回の金言
俳句は信頼の文学
俳句は説明、報告にならないように詠む

2023年1月15日日曜日

紀貫之「和歌ブーム」を巻き起こせ

寒の雨その場しのぎの親切よ
大空を意気揚々と寒鴉(かんがらす)
干上がった冬の河原や残り鷺
枯れ果てた田畑旋回冬雲雀(ひばり)
耳元の微かな不快冬の蚊の

知恵泉より
先人たちの底力 知恵泉「紀貫之 “和歌ブーム”を巻き起こせ!」
ちはやぶる神代も聞かず龍田川からくれなゐに水くくるとは
在原業平(百人一首、古今和歌集、伊勢物語にも収録されている。)
人はいさ心も知らずふるさとは花ぞむかしの香ににほひける
紀貫之
春は桜 秋は紅葉 忍ぶ恋といった日本人の美意識を確立した。
古今和歌集
男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり
土佐日記
江戸時代前は和歌、それ以降は短歌と呼んでいる。
俳句や川柳など日本の詩歌は全部和歌が源にある。
「古今和歌集」は日本初の勅撰集(天皇の命令で作られた)
「万葉集」は自然に詠まれた和歌をまとめた歌集
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし
色ごのみの家に埋もれ木の人知れぬこととなり
「古今和歌集」仮名序
「古今和歌集」は型を創った歌集 歌集の型を創った
時の推移と移ろう人の心を詠んでいる歌
人間の心のカタログ 心と言葉の見本帳
やまと歌は人の心を種として
よろづの言の葉とぞなれりける 「古今和歌集」仮名序
そして、表現の型も創った
春を詠むには梅に鶯 桜と霞 
秋を詠むには紅葉に錦 月と雁(かり)
春たてば花とや見らむ白雪のかかれるえだに鶯の鳴く
花の香を風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふるべには遣(や)る
梅の花見にこそ来つれ鶯のひとくひとくといとひしもをる
型を共有することで新しい想像をして喜べる
お互い理解もできる 共感し合える
和歌はブームとなり国風文化が興隆
魅力を伝えるには「型」を創れ!
ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ
桜花散らば散らなむ散らずとてふる里人の来ても見なくに
上記二句は失恋ソングの型
春風亭一之輔さんの知恵
一生懸命型をコピーすると自分の個性が出てくる
形なし 型破り は全然違う
かなを使った
真名序と仮名序があった
紀貫之はかなのオタク
誰よりの仮名を愛していて
誰よりもかなの可能性を信じていた
土佐日記より
男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり
土佐日記は和歌入門書
をしと思ふ人やとまると葦鴨のうち群れてこそわれは来にけれ
棹(さお)させどそこひも知らぬわたつみの深きこころを君に見るかな
貫之が「これはいい」「これはもうちょっと
直したほうがいい」と具体的に指摘する
読者は「なるほど和歌はこう詠めばいいんだ」
「もしかしたら俺これ以上詠めるかも」と思うかも
民衆の生きざまエネルギーをどこか感じていたんじゃないか
まことにて名に聞くところ羽ならば飛ぶがごとくに都へもがな
自分の言葉で身分に似つかわしく詠む
そこから和歌が始まる
自分にもできると思わせろ!貫之の知恵
推しを布教するタイプのオタク
和歌やかな文字を布教したい
歌論所を詠むことで和歌の本質が掴める
土佐日記も歌論所の一つなのではないか
春風亭一之輔さんの知恵
勘違いさせるというのも大事
万葉集と土佐日記は似ている
「万葉集」という古い歌集の方法も取り込んで
日本中の和歌の歴史を振り返りつつ
自分の理想の和歌を探し求めていた
自分の言葉でしゃべるのが最終目標
お客さんも壁がなくなって喜んでくれる
古典は過去ではない未来を作るために必要

2023年1月14日土曜日

冬麗戦 ラッキーで一句

化粧して冬の温泉なんだかなぁ
春を待つ繰り返される呻吟(しんぎん)よ
ひらら焼き岩魚こんにゃく岩豆腐
大神子を達磨朝日の輝けり
カチカチの蜜柑の下の鏡餅

プレバト纏め 2023年1月12日
冬のタイトル戦「冬麗戦」
ラッキーで一句

1位 森迫永依
初富士は青しケサランパサラン来

2位 本上まなみ
雪虫の第一発見者は次男

3位 千賀健永
冬ぬくし粘板岩に貝の跡

4位 森口瑤子
マフラーにきら失くしたはずのピアス
添削
マフラーのフリンジあらここにピアス

5位 藤本敏史
四時限目休講小春のキネマ
添削
四時限目休講小春のキネマ

6位 千原ジュニア
焼鳥や嗚呼隣席に郷ひろみ

7位 犬山紙子
一月の銀座でおそろいの遅刻
添削
一月の銀座お互いの遅刻
一月の銀座お互い様の遅刻

8位 横尾渉
初旅は海へ黄色の京急来
添削
京急は黄色初旅は海へ
イエローハッピートレイン初旅は海へ

9位 梅沢富美男
夕の膳二つ「ん」のつく冬至かな
添削
「ん」のつくもの二つ冬至の夕の膳

梅沢富美男の辞世の句?
ペンギンの一羽遅れてすまきかな

10位 村上健志
雪晴やチャームへ託す運選ぶ
添削(語り方が問題。「託す」「選ぶ」が散文的。 
   詩的な情景に乏しい。「運」を明確に。
   テーマに沿わせる意識が強過ぎて、
   詩の部分をうっかり落とした。)
雪晴やチャームきらきら

11位 中田喜子
吉兆の輝き一村をめざす
添削
吉兆の輝き産地の村めざす

12位 高橋克実
3ミリのジンクス冬晴れの球児

13位 伊集院光
夢のあとはぐれ牛すじおでん鍋
添削
牛すじの外れておでん鍋の底

14位 二階堂高嗣
ダイヤモンドダストファンが持つライト

15位 立川志らく
闇動く幸せが動く梟

2023年1月13日金曜日

月の呼び名と毬谷友子女史のブログ

住む人のいない庭冬の鶯
吉良は刃傷(にんじょう)喧嘩に非ず冬送る
残り鷺合図もなしに一斉に
冬鷺や飛んで休んで餌とって
冬の電線鳥の大群止まりけり

■月の呼び名(月の名前)
1日 新月 朔日(さくじつ/ついたち)
2日 繊月(せんげつ) 二日月(ふつかづき)
3日 三日月 若月(わかづき) 眉月
7日 上弦の月 7日月(なのかづき) 弓張月(ゆみはりづき)
10日 十日夜の月(とおかんやのつき)
13日 十三夜月(じゅうさんやづき)
14日 十四日夜月(じゅうよっかづき) 小望月(こもちづき) 松宵月(まつよいづき)
15日 満月 十五夜 望月
16日 十六夜月(いざよいづき)
17日 立待月(たちまちづき)
18日 居町月(いまちづき)
19日 寝待月(ねまちづき) 臥待月(ふしまちづき)
20日 更待月(ふけまちづき) 亥中の月(いなかのつき)
23日 下弦の月 二十三夜月(にじゅうさんやづき)
26日 有明月(ありあけづき)
30日 三十日月(みそかづき) 晦日月(つごもりづき/みそかづき)

https://www.japandix.jp/topics/koyomi/004/

盈虧(えいき)月の満ち欠け

■毬谷友子女史のブログ
https://ameblo.jp/mariya-tomoko/entry-12783753856.html?frm_src=favoritemail

巧い。さすがです。日に日にうなりながら拝見しています。 肩の力が抜けているのに凄みを感じます。

2023年1月12日木曜日

鵲(かささぎ)初めて巣くう

信楽の冬をごちそう炭点前
三寒四温苦しみを楽しまん
ハクナ・マタタを抱き進まん冬の空
去年今年終りに向かい進めけり
アメゴからサツキマスへと春を待つ

■一分季語ウンチク 鵲(かささぎ)初めて巣くう
こういう長ったらしいよく分からないフレーズが
出てきた時は大体七十二候の家の一つなわけです。
この「鵲初めて巣くう」というのは
「小寒」と書きます。
小寒の中の第二候にあたりまして陽暦でいうと
1月10日~1月14日の頃にあたります。
実際この鵲というのは鳥になるわけですが
日本においては佐賀や福岡地方に
多く見られる鳥なのだそうです。
本当に1月10日あたりになると
現地では「鵲」が巣作りをする様子も
見られたりするそうです。
生き物の身体に刻まれている記憶。
季節を感じるという力というのは
凄いものですねぇ。

2023年1月11日水曜日

お役立ち哲学と尻二字三角パス

人生をあるべきように冬ぬくし
おそれかしこみ心のうぶ毛冬の星
日々変化キュアよりケアへ冬の虹
息白し擦りむいたまま歩きだし
炭点前三口戴き吸いきらん

■ロッチと子羊 より
今日のお役立ち哲学
マーク・トウェインの思想の要約
「人は誰しも外的な力で動かされています。
 だから一見マイナスと見える過去も
 あなたの能力不足ではありません」
マーク・トウェイン 曰く
「過去はあなたのせいではありません。
 何をやってきたかではなく
 どうやってきたかが大事です。」

モンテーニュ哲学の要約
「人は自分の道を
 なかなか見つけられません
 でも自分の意志を大事にすれば
 いつか必ず見つかるのです」
モンテーニュ 曰く
「他人ではなく
 自分の意志を大事にすれば
 いつか必ず自分の道が
 見つかるのです。」

■夏井いつき俳句チャンネル
【第6回尻二字三角パス②】「んで」で始まる正人の俳句

ンで息はつひえて救助子猫の死   家藤正人
野志市長の声金秋のあかるさよ   夏井いつき
小夜時雨石畳うつブリユツセル   朗善千津

2023年1月10日火曜日

題「放課後」

冬の靄便宜供与のあるなしや
(女子プロ)ゴルファーのトップバストの冬の怪
橙飾る人生は雪仏
茶室での上から目線からっ風
冬草やゾンビ企業の跋扈せり

NHK短歌 題「放課後」
選者 栗木京子 レギュラー 元髙克樹 矢花黎 司会 小沢一敬

■冒頭の短歌
ストローで作りしくじを引かむとし手の集まるぬ遠い放課後
栗木京子

■短歌侍への道
頑張った通信簿見せる食卓で褒めるまでは箸を持たない
小沢一敬

上級テクニックを使って空想を詠んで欲しい
ファンタジーがあふれるような歌を詠んで欲しい

■Lesson1 空想を詠む
陶芸部の部室を覗くゆうぐれに埴輪の武者の矢が飛んでくる
笹公人

■Lesson2 視聴者のエピソードを短歌に
忌まわしき魔王にかざす剣先の音が響いた六時の図書館
矢花黎 添削
午後六時魔王にかざす剣先の音が響いた図書室の隅

夕暮れのチャイムに合わせ本も閉じ始まる僕のサバイバルゲーム
元髙克樹 添削
夕暮れのチャイムに合わせ本も閉じ財宝探す旅が始まる

図書室の窓から見える魔界に誘う赤い扉だ
小沢一敬

■入選歌紹介 テーマ 放課後
図書室の夕焼けのなか筆談をする文字だけのふたりとなって
山崎杜人(もりと)
もう進路決まった君が教室にトランプタワー残して帰る
佐藤研哉
4時に鳴るゆうやけこやけが僕たちの最初に受けた理不尽だった
加藤こづ
信号の上には空があることを忘れて塾へ急ぐ放課後
渡辺里紗
掃除したばかりの水槽並びたち生物室は夕日の匂い
水面(すいめん)狼
💮次の春彼女が島を出てゆけばこの分校に永遠の放課後
てぃも

■Lesson3
出演者のエピソードを短歌に
ポイント 空想の世界を広げる

校庭の隅で寝転がる少年を空から見ている「あいつは僕だ」
小沢一敬 添削
校庭の隅で寝そべる少年を空から見てる「あいつは僕だ」

校庭で寝転ぶ僕は鰯雲友が去るまで空中散歩
元髙克樹

校庭に体預けて十五分ゆっくり沈む桃源郷へ
矢花黎

■空想を詠む
校門で僕に手を振る陽炎へ駆け寄り共に夕日へ溶ける
矢花黎 添削(アバター 仮想空間上の自分の分身)
校門で僕に手を振るアバターへ駆け寄り共に夕日へ溶ける

資料集開いたままの放課後にタイムマシンで秀吉探す
元髙克樹 添削
資料集開いたままの放課後にドローン操り秀吉探す

焼却炉渡せなかった初恋の手紙が煙になる逢魔時
小沢一敬
(逢魔時(おうまがとき)日没の空に夕日の赤が混ざり合う瞬間。
 魔物に遭遇すると言われていた)

視覚的なチョイスがアート 矢花黎

今回の学び 魅力的な言葉

2023年1月9日月曜日

兼題「氷」

議員辞し知事を目指さん冬の海
(フェルメール)信仰の寓意の本意冬景色
冬の冷蔵庫ソーシャルディスタンス
風強し冬のごちそう炭点前
けんけんぱ冬の風と三日月と

NHK俳句 兼題「氷」
選者 髙柳克弘 ゲスト りんごちゃん 司会 武井壮

■冒頭の俳句
上半身隠るる氷掲げけり   髙柳克弘

■俳句と映像
氷ばかり艶(えん)なるはなし   心敬(室町時代の歌人 しんけい)
フラワーフロストの紹介
https://hokkaido-labo.com/area/kushiro/lake-akan-frost-flower

甕(かめ)破(わ)るる夜の氷の寝覚めかな   芭蕉

氷の声胸高鳴り窓をあけ白絨毯   りんごちゃん
添削
白絨毯氷の声に窓をあけ

■入選九句 兼題「氷」
初氷水か氷か覚束無(おぼつかな)   大滝たもつ
氷面鏡(ひもかがみ)阿波に邪馬台国の説   上田桃花(とうか)
氷紋(ひょうもん)の玻璃(はり)を見つめて母を待つ   永田芳子
氷上や桃花鳥色(ときいろ)ひろげ大空へ   奥田圭衣
登校を見守る旗や初氷   橋本美重(え)子
💮太陽の抜け殻閉ざしたる氷   猪俣ま悠
出勤も決断の内氷踏む   林園子
②武井壮朝(あした)には氷張(しがこはる)べ地蔵様   田口理一郎
りんごちゃん阿寒湖の氷結(けっぴょう)の声知る獣   石井恵子

■お題の動画で一句
凍る川ぴゆんぴゆんとゆく石飛礫(いしつぶて)   武井壮

石で打つ氷だれかのわらひごゑ   高柳克弘

2023年1月8日日曜日

方丈記と徒然草 より

市村正親氏へ
ステージを命削りて楽しまん
演劇の内なるものを演じきる
虚構の世界一瞬の積み重ね
今はまだ胸躍る旅の途中
駄目になるその日まで立つ舞台かな

■「方丈記」と「徒然草」より

藤原優成
「恋せずは
 人は心の
 なからまし
 もののあわれも
 これよりぞ知る」
(私は悟りの道を開かなかったのかも…。)

古典研究の変化
① 本居宣長(もとおり のりなが)以前
 「古今伝授」の伝統
 神道・儒教・仏教・道教などを総合

② 本居宣長以後
 日本古来の思想で古典を読み直す
 「古今伝授」の伝統を否定

横井也有「題像丈」より
金岡が
馬に倣はば
夜は出でて
萩の戸棚の
餅や捜さむ

この翁は、我が姿を
写せるにこそありけり。
老いの手に、鏡も捨てて、
久しければ、我が面影は、
我、忘れにたり。

島内裕子先生の授業は本当に素晴らしい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B3%B6%E5%86%85%E8%A3%95%E5%AD%90

2023年1月7日土曜日

ダンサーの名言

櫂先(かいさき)の冬の陽溜まり抹茶の香
ざんぐりと愛でて抱くや冬の志野
返り花移ろう空気そこかしこ
空虚に満たされた力宇宙の青
(イヴ・クライン)青の人体測定日短し

■ダンサーの名言
舞名言和訳bot @danceable_me より
マーサ・グラハム 曰く
「身体は決して嘘をつかない。」

フレッド・アステア 曰く
「大きく、正確に、自分らしくやれ。」

ミハイル・バリシニコフ 曰く
「ダンサーは生まれてくるんじゃない。
 造られるんだ。」

シャナ・ラフラー 曰く
「アスリートでなければ踊ることは出来ない。
 しかし、アーティストでなければダンサーにはなれない。」

ジョージ・バランシン 曰く
「ダンスとは、可視化された音楽である。」

著者不明
「鏡を見なさい。
 そこにあなたの競争相手がいる。」

著者不明
「ダンスにおける重要事項:
 1. 立ってる方の足でステップしようとするな。  
 2. 立ってない方の足でターンしようとするな。
 3. 1と2が守れているかわからないくらい疲れている時は踊るな。」

2023年1月6日金曜日

名言と戴きもの

冬の夜瞑想をなしメンディング
ラナンキュラス開いて閉じて冬日向
(2022年)冬の暮帳尻合わすFRB
サーバントリーダー寒中水泳
サーバントリーダーシップ明日の春

■名言
良寛 曰く
「自惚れることも
 卑下することもない
 上もなければ下もない。」

小林正観 曰く
「自分の価値観を押しつけようとしたとき
 実は自分が一番苦しみます。」

柳田邦男 曰く
「すべての物を失っても耐えられる心。
 また出直せばいいと思える強さ。
 何事にも動じない自分。
 そうした内面のしなやかさを持つことが、
 幸せな人生を歩む上での糧になると
 私は思っています。」


■豊彦ちゃんと内藤恵子さんよりいただきました❣
3月になったらいただきます。



2023年1月5日木曜日

名言と「鏡餅」

冬の靄生命は渦ボーダレス
冬の怪個体の死こそエントロピー
体験を積み重ねゆく冬の朝
氷海(ひょうかい)チームラボの持つ世界観
柊挿す死期を作ることなかれ

■一分季語ウンチク 鏡餅
どの家でも新年のお祝いとして
あるいは神様へのお供え物として
この「鏡餅」を飾っているご家庭も
多いのではないかと思います。
この「鏡餅」という文化の発生には
様々な説があるようでして
歳時記を見ると様々な説も書かれています。
一つには神様へのお供えをするための
道具「鏡」に見立てたことから
「鏡餅」という名が付いたと
いうような説もあったりします。
古くは「源氏物語」等にも登場するようです。
当時は「餅鏡(もちいかがみ)」と
呼ばれていたようです。
今では市販品としてプラスチックの中身に
切餅が一杯詰められているというような
売られ方もしています。
時代に合わせて変化している季語でもあります。

■名言
柴崎春通 曰く
「自分の好きなこと
 『これがやりたい』と
 思うことに向かって突き進む
 人生において
 これに勝る幸せはないですね。」

三木清 曰く
「幸福は人格である。」

加藤諦三 曰く
「不安な人は、
 小さなことでも大ごとにしてしまいます。」

2023年1月4日水曜日

格言と新春俳句バトルと名言

本能なのか?レンズに座り山眠る
切り取った世界に座る冬座敷
冬ごもる視点の固定思考をも
春隣やるべきことのFOCUSへ
冬の空レンズの世界批判せず

■文豪温泉~名作の影に名湯あり~
夏目漱石「温泉に始まり温泉に終わった人生」とは
「山是
 山
 水是
 水」

「則天去私」
自然の道理に従って
狭量(きょうりょう)な私心を捨て去り
崇高に生きること


志賀直哉著「清兵衛と瓢箪」
http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~kokugo/nonami/2018kougi/mon3/k162102c.html

■新春 俳句バトル!〜夏井いつきと言葉の世界にひたる〜
中村莟玉(かんぎょく) 板倉ケンタ
まつきりな 家藤正人
斎藤司 佐藤文香

一回戦 鏡餅
稽古場を清め終えたり鏡餅   中村莟玉
鏡餅カバンを売って買うバッグ   まつきりな
スワイプでりんごになる日も鏡餅   斎藤司

二回戦 漫画家今日マチ子のイラストで一句
あたたかき叔母の手みやげ雁の声   中村莟玉
夏のラケットビビットピンク時代のロック   まつきりな
君がいない東京駅とうつ田姫   斎藤司

■名言
斎藤茂太 曰く
「大きくても30センチほどのヤマメと、
 その倍もあるサクラマスが、
 もともとは同じ魚だということをご存じですか?
 川での生存競争に敗れたヤマメの一部が、
 餌を求めて海へと下り、
 餌が豊富な海を回遊するうちに大型化したのが
 サクラマスなんだそうです。
 そのときは負けたように思えても、
 自分で自分に見切りをつけなければ、
 人生に『負け』なんてものは存在しません。」

2023年1月3日火曜日

名言といい話と組長の提案

初鴉(はつがらす)餌を求めて彷徨わん
雪のなか餌を求めて空回り
残り鷺堂々巡り田宮川
目を閉じん熱めの初湯鳥の声
窓越しにふと見つめ合う冬の星

■名言
ルチアーノ・パヴァロッティ 曰く
「ライバル心は自分自身にある。
 可能以上に良くなろうと努力する。
 相手に対してではなく、自分自身と戦う。」

■いい話
後ろ盾を失った坂東彌十郎を育てたのは
二代目市川猿翁(当時は三代目市川猿之助)。
「情けは人の為ならず」
歌舞伎界にとって大きな功績になったのでは…。

■夏井いつき俳句チャンネル
【正月】明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。
やれることをどんどんやっていく。
このYou-Tubeを投句の練習台に使ってください。
俳句の扉をあけてくれたら嬉しい。
との年始めのYou-Tubeでした。

夏井いつき先生に送ることが一番恐怖なのでは❓
と思うのは私だけでしょうか❓
二度と詠めなくされてしまうような気が…。
最近は秘かに詠むことを人生の楽しみにしています。
今年も日記代わりに俳句を詠んでいきたいと存じます。
今年は推敲する時間を取らねばと…。

2023年1月2日月曜日

名言

東京五輪汚職まみれの初旦(はつあした)
気象庁線危予報の年始め
物価高騰急円超下去年今年
ステルスと堂々値上げ日の始(ひのはじめ)
初日の出世待(せたい)平和へ願い込め
帰省歓輪(きせいかんわ)と自己責任のお正月

■名言
リチャード・バック 曰く
「種類や程度の違いはあっても、
困難は君達に何かを与える。
実は君達は、
困難を捜し求めているのである。
困難が与えてくれるものには、
価値があることを知っているから。」

エマーソン 曰く
「恐怖はつねに無知から発生する。」

ニール・ドナルド・ウォルシュ 曰く
「羨望は自然な感情だ。
 うらやましいという心をもった者には、
 自分なりの方法で成功する機会が開かれる。」

ジョージ・マロリー 曰く
「外から聞こえてくる何千の声も、
 あなたを脇道へそらせるだけである。
 あなたの内部から聞こえてくる
 良心のかすかな声だけが、
 信頼すべき案内者となり得るのだ。」

ヴィクトル・ユーゴー 曰く
「相手にしないことです。
 敵は君が悩み、悶えるのを見たくて
 やっているのです。
 その思うつぼに入って、
 敵を喜ばしてはいけません。
 楽しく、朗らかにしていることです。」

ルソー とは
「学問とは僅かな時間で
 数百千年の経験を受け取ることである。」

2023年1月1日日曜日

忌中につき…。

義母のなき冷たき厨初日の出
遅かりし義母の雑煮の味知らず
いる人がいない正月穏やかに
夜明け前義母の愛した福寿草
初雀えさを求めて義母の家

笑顔あふれる年となりますよう
皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
今年は「ハクナ・マタタ」で行く所存です。
本年も変わらぬおつきあいをよろしくお願い申し上げます。

令和五年 元旦 金箔金 癸卯