春の木々斑に反射する光
春の朝そっと大地に触れてみた
大事な家族とおばあちゃんのうらら
醸し出す危険な明かり朧月
うららけし心の形不定形
NHK短歌 テーマ「寝室」
選者 佐伯裕子 司会 小沢一敬 ゲスト 小島よしお
冒頭の短歌
何千回ふとんを上げてまた下ろし寝室と呼ぶ部屋はもたざり
佐伯裕子
ポイント①ユーモアのある短歌
春眠より覚めるわたしはチョコレートのカシュウナッツのように曲がって
杉崎恒夫
短歌の題材になる寝室でのエピソード
幼き日鼻をつまんで父親と同じ匂いが枕からする
小島よしお
添削
幼き日鼻をつまんで父親の匂いが僕の枕からする
恋人に抱かれる夢を見た朝に隣で寝ている子猫のはなび
小沢一敬
添削(少しの対比が良い。やりすぎは良くない。)
恋人にほのぼの抱かれる夢を見た朝隣で寝ている子猫
今回のお気に入り
寝室のあかりが照らす横顔はぼくが見つけたしあわせのかたち
中村彬裕
この部屋のどこにも君はいないのにシングルベッドの右端に寝る
久保ハジメ(なくなってしまった習慣の悲しさを見事に表現している。)
寝室の明かりを消すと光出す娘と貼った星空シール
山田真人
ポイント②下の句への展開
別にいい気にしてないよほんとにねベッドの7割妻が占めてる
小島よしお
寝室でチョコを頬張るルーティン目覚めの口のまずさを忘れて
小沢一敬(共感を呼ぶ可笑しさ)
寝室でチョコを頬張るルーティン目覚めの口が苦くなるのに
昼起きた珍事を話す枕元君の音色が聞こえてくるまで
小島よしお
ずっしりと体を襲う悪夢から布団で居座る子猫
小沢一敬
添削
胸苦しく襲われている悪夢から布団に居座る子猫
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