春北風(はるきた)や風炉(ふろ)と向き合う人のをり
手捏(てづくね)の土風炉(どぶろ)光りて春あした
春の川セグロセキレイ前を見つ
のどかさや庭屋一如(ていおくいちにょ)鳥の声
藪椿距離を縮めて茶室かな
NHK俳句 兼題「桜餅」
顧問 櫂未知子 部長 塚地武雅 部員 櫻井紗季
宿題
塚地武雅
午後三時家族揃ひて桜餅
巴里からの荷物届きし春の夕
いとうまい子
ベランダの雀にぎやか水温む
陽炎や足踏み猫の喉が鳴る
田中要次
顔見せぬ楽屋見舞ひの桜餅
さへず(づ)りの主を探して窓の猫
横たはる猫の並びし菫かな
すすきのに人より高き雪残る
今回のお気に入り
桜餅傘さすほどのこともなし 田中土岐雄
みづうみをはなれぬ舟や桜餅 桜餅
川面よりひかりをもらふ桜餅 桜井教人
俳句、二歩目へ テーマ 小さな旅
桜餅ふたつあがなふ神楽坂 櫂未知子
(「あがなふ」とは買うということ。)
朧月薩摩切子で銘酒飯む 塚地武雅
白檀の香(かざ)かぎたるや春の雨 櫻井紗季
俳句ドリル 3月の課題
長閑なり○○○○○○も□□□□も
長閑なり鳥鳴く声も波音も 塚地武雅
長閑なり竹の葉擦も鳴くこゑも 桜井紗季
長閑なり流るる雲もバス停も いとうまい子
添削(長閑なり流るる雲も停車場も)
長閑なり古女房も愛猫も 田中要次
添削(長閑なりよき女房もよき猫も)
長閑なり母の寝息も父の背も マネージャー
添削(長閑なり母の歩みも父の背も)
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