2022年3月25日金曜日

種選(たねえらび)

遺された思いは深く柳絮(りゅうじょ)飛ぶ
傷ついた檜舞台よ鐘霞む
後悔は人生のスパイス日永
こんにちはミモザの陰からジョウビタキ
何度目の仕切り直しか花菫

一分季語ウンチク 種選(たねえらび)
ジャンルでいえば人事・仲春の季語。

一年を通して農業に関する季語というのは
大変多いのですが、この「種選」も勿論
農業に関する季語です。
前の年に取り入れた籾(もみ)を塩水に入れて
選別用の籠で「種選」という作業を
行っていくということなのです。
歳時記の記述を読んでも私農業高校時代の
先生のお話しいただいた事を思い出しました。
この「種選」をする時に浮き上がってしまう
水の上の方に浮いてしまう籾は中がスカスカだから
それは省いて残ったいいやつを使いなさいと
先生に教えていただきました。
ちなみに小豆や大豆を「種選」する時には
お盆にのせて転がしその転がり具合によって
良い種かどうかを選ぶのだそうです。
人間の英知って凄いですね。

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