うららけしをちこち重ねど悔い多き
(アジール自由領域)月朧アサイラムへと逃れけり
永き日や五感を放ち指折らん
春重ね有象無象となりにけり
尾瀬沼の一人静や群れを舞う
プレバト纏め 2022年3月10日
俳句タイトル戦「春光戦」予選
ライスorパンで一句
Aブロック
1位 馬場典子
選ばざる道過(よぎ)る独活ほろ苦し
添削(独活という季語にはほろ苦いの向こうに清々しさがある。)
独活ほろ苦し選ばざりける道もまた
2位 千原ジュニア
トラクター祖父の膝乗る春休み
(この句の背後には「耕す」という季語が見えてくる。)
3位 松岡充
「where you go?」機窓に春の星あまた
(できている句。私はこの句が好きでした。)
4位 パックン
寒明のキャンプごはんはアルデンテ
添削(技が増えた。2つの季語を合体させ季重なりにしている。
句またがりを習得した。)
Bブロック
1位 藤本敏史
公開録画当たった浅蜊開いた
添削(何の関係もない言葉を取り合わせることで
言葉同士が花火を飛び散らせて詩が生まれる。
それが俳句。日常のちょっとした幸せの二択の
結果が蓄積されて人生は構成されていく。
「あ」韻を踏むという工夫で一段高いところへ…。)
公開録画当たった浅蜊口あけた
2位 筒井真理子
春昼やこんどの人はパンが好き
(中七下五が素晴らしい。人生のドラマを幾つか想像出来る。)
3位 向井慧
春眠しパンで拭ったソース跡
(日常の些細なを書いても季語の力で詩となる事がある。
「春眠し」は別の季語に変える事でもっとよくなるのでは?)
4位 中田喜子
花追風(はなおいて)見知らぬ町の握りめし
添削(「花追風」は中田喜子さんの自作の季語。
花追風とは花の香りをほのかに伝える風。
中七が漠然としている。)
花追風吹いて三日の握りめし
花追風梅かこんぶか握りめし
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