2022年3月15日火曜日

兼題「摘草」

春の空歴史を語る石碑かな
語り部の描く歴史や春の闇
水温む主張しつつも響き合い
雁帰る当たり前こそ難しき
春茜DNAは消えるのみ

NHK俳句 兼題「摘草」
選者 阪西敦子 ゲスト 村雨辰剛(たつまさ) 司会 岸本葉子

冒頭の俳句
鳥声(ちょうせい)に水声(すいせい)に草摘み続く   阪西敦子

テーマ 季題あるがまま 摘草
「摘草」の名句紹介
摘草や空はしづかに時を食み   八田木枯
摘草の人また立ちて歩きけり   高野素十

今回のお気に入り
摘草や隣に人のゐるごとく   梅澤春雄
摘草のいつしか雲の中にゐる   村田一広
草摘みし夜(よ)の眼裏のうすみどり   真砂光子
摘草や手にしんなりと生きてをり   城内幸江

季題アップデート「摘草」
一口よ躯(く)は摘草の日に満ちて   阪西敦子

「日本の美的センスは自然由来のものが多い。
俳句も同じということを今日認識できました。
今後、日本庭園を見る目が変わりそうです。」
と、村雨辰剛さん。

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