2020年12月26日土曜日

劇的添削アワード

冬うらら東下りを策となし
虚(うつ)ろにて廃用性ぞ落葉焚く
刺激なく過ぎた時間よ年の暮
雅なきこの世に生まれ日記果つ
松むかえ心身遣ひ生きて行く

プレバト纏め 2020年12月24日
プレバト300回記念!夏井いつき先生の劇的添削アワード

梅沢富美男
真珠婚妻の手の染み冬紅葉
添削
手の染みも愛し紅葉の真珠婚

小手伸也
手末(たなすえ)の凝乳(クリーム)ほける小栗鼠顔
添削
クリームなめる秋の小栗鼠のような吾子

つるの剛士
絢爛な雛を納めて今の寂しさ
添削
雛納めして我が小さき居間の広し 

二階堂高嗣
涙する親父の背はシダレザクラ
添削
涙する親父と花の夜の屋台

杉浦太陽
忍び抜け林間学校逢い引きよ
添削
林間学校恋の始まるエスケープ

高橋ひとみ
秋刀魚かな鰯もいいなはよ帰ろ
添削
秋刀魚か鰯か我が決断の秋の暮

江上敬子
光差しスープにこぼれる銀杏柄
添削
銀杏紅葉のひかりこぼるるスープかな

博多華丸
初運転梅雨の花道晴れ舞台
添削
初めてのハンドル握る梅雨の朝

戸次重幸
昼に徳カツに寄り添う桜漬け
添削
昼に得カツに寄り添う花菜漬け

生見愛瑠
レジ横は春夏秋冬ホットけない
添削
秋ことにレジ横商品に迷う

二択クイズ
A 茂りから顔出し落ちる白い糸   柳ゆり菜
 (万緑の中より白き水の糸)
B チャイム鳴り駆け出す子らに春一番   尾形貴弘💮

A 長瀞に滑る小舟の氷飛沫(しぶき)   熊谷真実
 (長瀞の夏よ氷のごと飛沫)
B 夕立や形見の背広濡らすかえ   粗品(霜降り明星)💮

A 大仏が見ているつつじを僕見てる   千原ジュニア💮
 (大仏が見ているつつじを僕見ている)

B 滝を見て蛇口閉めたか考える   千原ジュニア
 (滝は天の蛇口のようだと考える
  滝は天の蛇口の如く迸る〈ほとばしる〉)

傑作添削シリーズをやって欲しかった。
最初が悪すぎると先生の力量が発揮できていないと思いました。
次回はぜひ、傑作選でお願いいたします。

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