2020年12月15日火曜日

兼題「枯木」

酸っぱくて甘さ垂らさん冬苺
朝まずめ釣人集わん冬の川
短日や流れに逆らう人のをり
冬陽背に筋しなやかに闊歩せん
私利私欲公私混同ふゆきたる

NHK俳句 より
ゲストは総合格闘家の朝倉海さんでした。

冬穿(うが)つ拳の音の燃えている   対馬康子

心を詠む 命を燃やす

兼題「枯木」でした。

私が心惹かれた句は…。

手放すといふ安らぎに枯木立つ 大阪府島本町 芹澤由美
眼差しの枯木の彼方なる光 京都府京都市 上田和代
魂のしまはれかたや裸の樹 東京都新宿区 弌郎

ゲストの朝倉海さんを詠まれました。

皸(あかぎれ)の深さ凌ぎし拳胝(たこ)   武井壮
覚悟なり兄とシリウス撃つ路上   対馬康子

素晴らしいの一言…。
そして対馬康子先生が朝倉海さんへの俳句のプレゼントは…。

よろこびはかなしみに似し冬牡丹   山口青邨(昭和18年作句)

対馬康子先生が格闘技が好きだっただなんて…。
驚きました。
そして、感銘を受ける俳句でした。

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