2020年12月16日水曜日

助動詞:後編 解答回

寒雁(かんがん)や吐露し続けん生きる為
愛知らず育った母の葛湯かな
恥さらす天人五衰(てんにんごすい)冬の月
初雪や季節違えて笑む石榴
大地凍つ(いつ)職失わん体力も

夏井いつき俳句チャンネル より
【助動詞:後編】解答回!
教科書に載っていない「なり」のニュアンス

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺   正岡子規

断定、推定・伝聞とは別のニュアンスが
日本国語大辞典に答えが書いてあったとか…。

「音や声に関係のある語句を受けて
 音や声が聞こえること
 聞こえると判断することを表す。」
 上記に当てはまるのではないか?と思われます。

別の言い方にすると、
「音を感知する。音を認識する。
 書かれていないのだけれど、音の感知、音の認識という
 もう1つ意味があるんです。」

これを踏まえると…。
「柿を食っていたところ偶然、鐘の音が聞こえてくるよ。」
(音が聞こえたと感知しましたよ。)
と言った解釈になるとか…。

これから伝聞・推定の「なり」について
考えたり使ったりする時に音に関する言葉であれば
認知・感知という意味で使える!と言うことを
覚えておいても良いかな?ということでした。

最初からそう解釈していた私としては…。
ちょっと違和感を覚えました…。

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