2020年12月17日木曜日

髙木のぶ子女史の言葉

冬日向魔法の言葉「きのどくな」
手足荒る最後のページ丁寧に
冬ひなた諦められる場所として
多き苦の中に幸あり鐘氷る
解いてみて知識となさん冬田打(たうち)

ザ・トップインタビュー~トップランナーの肖像~
ゲストは髙木のぶ子女史でした。

番組最後の言葉は「さなぎから蝶になるように、
それを経て人も美しく飛び立てる。」でした。

伊勢物語は短歌で変遷された
「昔、男ありけり」で始まる在原業平の物語です。

現在、髙木のぶ子さんが書き下された
「小説伊勢物語業平」がベストセラーとなっています。

番組で取り上げられた一文を記しておきます。

「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 
 唐紅に 水くくるとは」

「恋せじと みたらし川に せし禊ぎ 
 神はうけずぞ なりにけらしも」

雅とは
「権力の振るわれてところにはないもの。
 今の日本人が失ってしまったもの。
 受け止める余裕。
 貴種流離になるか、権力の及ばない人間の感情実相にある。
 黒白ではなくグラデーションの中にある。
 悲しみを受け止めることこそが雅。」と…。

それを受けとめ歌にしたことが業平の業績。
芥川賞の選考基準は最終「五感」である。
伊勢物語は五感で感じる平安の魅力だとも…。

NHK「100分de名著」で拝見した時は
ちんぷんかんぷんだったのですが…。
今回、やっと少し理解ができました。
瀬戸内寂聴女史と似た人生を背負われているようですが、
似て非なり、全く違った人生観をお持ちのようです。

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