2020年1月6日月曜日

お鍋で一句

春永や 去り行く者に 未練なし
存在は 空気の如く 去年今年
あるがまま 思い通りの 松の内
力強く かつ繊細に 年迎ふ
移ろいを 纏う貴婦人 年新た

プレバト 202013日 
冬の俳句タイトル戦「冬麗戦2020決勝」
お鍋で一句

1位 横尾渉
包丁始(ほうちょうはじめ) 都心は 計画運休
(季語が輝いている。王道の勉強を続けるべし。)

2位 東国原英夫
湯豆腐の湯気 アインシュタインの舌
(全く関係のない言葉をぶつけて言葉の火花を飛ばす手法。
 対句表現を持ってきている。)

3位 村上健志
双六(すごろく)の 駒にポン酢の 蓋のあり
(近距離を詠む時は 双六が新年の季語。)
双六の 駒にポン酢の 蓋の白

4位 梅沢富美男
湯豆腐に すの立ちはじむ 四方の春
(季重なりに挑戦。)
湯豆腐に すの立ち四方の 春の酒

5位 藤本敏史
スイミーの 音読二回 おでん炊く
(韻を踏んでいる。
スイミーを変えることで温かい句になる。)
宿題の 音読二回 おでん炊く
ごんぎつね 音読二回 おでん炊く

6位 北山宏光
湯豆腐や くるりくるりと 昆布回る
湯豆腐の 昆布ほのほのと 回り出す

7位 千原ジュニア
風邪の孫 祖母の御飯を 平らげる
(孫は子と表現できる。朝はあしたと詠ませられる。)
祖母の飯 平らげ風邪の 子の朝(あした)

8位 皆藤愛子
ほろ酔いの帰路 すき焼きの ほのかな香
(すき焼きが季語。)
ほろ酔いや すき焼きの香の 残る帰路

9位 中田喜子
祝ひ歌 山川響く みかん鍋
(敢えて三段切れにすることで言いたいことが伝わるように添削。)
みかん鍋 故郷の山河 祝ひ()

タイトル戦にしてはチャレンジが少ないように感じました。
もっと伸び伸びと詠んで欲しいと思いました。
シード権がそれに立ちはだかっているのでは…?
いつもは大のお気に入りの句があるのですが
今回はありませんでした。残念でなりません。

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