2020年1月24日金曜日

櫂未知子先生の短歌

隙間風 理解の遅い 人のをり
冬日没()る あと僅かなる 持ち時間
最期まで きらめきを持ち 冬落暉
花折れて それでも咲いて 雪の降る
朽ちてゆく 儚さ秘めて 雪の朝

NHK「短歌」より 
119日のゲストは俳人の櫂未知子先生でした。

箱庭に やがて正しき 日暮くる  櫂未知子

なんと力強い俳句でしょう…。
自然の摂理と言う大きな時の流れと
目の前のコンパクトな箱庭との
見事なコントラストによって
世界の本質が鷲掴みにされていると
大辻隆弘先生が解説してくださいました。

短歌も詠んでくださいました。

都はあるか たとへば
水餅の底に
夕映えおよぶことの
しづけさ   櫂未知子

短歌を俳句に作り直してくださいました。

夕かぜの
さむきひびきに
おもふかな
伊万里の皿の
藍いろの人  玉城徹
夕かぜや 伊万里の皿の 藍の人  大辻隆弘

さすが!
私にとっては最高の勉強となった時間でした。

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