2020年1月15日水曜日

フォーリー=ベルジェールのバー

波の花 この世を生きる 丁寧に
寒波来る 新しきこと 見つけたく
瞬きのごと 失ふ時間 寒の内
冬三日月や 曜日感覚 なくなって
内面を 磨き続けん 春を待つ

日曜美術館 
「マネ最後の傑作の秘密~フォリー=ベルジェールのバー~」より

シャルル・ボードレール 曰く
「現代性とは一時的でうつろいやすく
偶発的なものだが
そんな人間の生活の中から
神秘的な美しさを
取り出さなければならない。」

ステファヌ・アラルメもマネを
尊敬し擁護していた一人です。

そのステファヌ・アラルメ 曰く
「私たちに残された途はただ一つ
徹底的に現在に執着すること。
この世に執着することである。
日常生活の一つ一つに
熱い眼差しを注ぐうちに
何でもないつまらない物が
次第に精彩を放つようになる。」

番組が纏められていました。
「ただ現実を見る事ではない。
現実はそれ自体
例えば自然や静物や人間の顔は充実して魅力がある。
それを描写という方法で描こうとするとベールをかけてしまう。
だから描写ではなく暗示する事ほのめかすことで
その対象の魅力を表現することができる。
私たちは永遠なるものに憧れるがそれは無に等しい。
だとすれば徹底的に現在に執着すべきである。
目の前の生活を凝視するうちに
何でもないものつまらなく思えるものが
次第に精彩を放つようになる。
それを捉え表現することが
詩人画家の役割である。」

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