2020年1月31日金曜日

津田梅子の言葉

孤独楽しみ 自由を感受 寒ごやし
教育と 教養持ちて 冬を生く
人混みの 中の孤独や 冬深し
創作は 孤独より出ず 雨氷かな
風花や 吾を翻弄し 彷徨いて

津田梅子 曰く
「一人一人の人生の航路には
独りで立ち向かわなければならない、
それぞれの困難と問題があります。」
1913年の卒業式の式辞)

仰せの通りだと思います。
人生を振り返ると多くの困難を乗り越えてきたような…。
懐かしくもあり、自分で自分を褒めたい気持ちも…。
人生最終章にさしかかり、やっと
自分の考えが纏まってきたように感じています。
この先どこまで成長出来るのでしょうか?
自分自身の成長が楽しみでもあり
怖かったりもしています。

2020年1月30日木曜日

B・マンデビルの言葉

冬薔薇(ふゆそうび) 白き帽子を 重たげに
冬薔薇 鳥の遊びて 見守りて
寒林檎 零れた蜜を なぞる指
太龍寺 狸と出会い 見つめ合い
太龍寺 谷の厠(かわや)や 実南天

B・マンデビル 曰く
「人間の強い習慣や嗜好を変えるものは、
いっそう強い欲望のみである。」

そうでしょうか?
それが一番手っ取り早いとは思いますが…。
そうやすやすとは強い欲望は見いだせないのでは…?
強い意志を持っていない人は
遅かれ早かれ身を滅ぼしておられるように感じます。
強い意志で習慣や嗜好を変えないと、
また、同じ道に引き返してしまうと思います。
人間関係も断ち切る強い意志こそが
必要な気がしてなりません。

2020年1月29日水曜日

藺を植うや今朝は凍てゆるめる泥田 夏井いつき

春を待つ 積み肥(ごえ)とせん 汗の量
サーキット 速さ魅せられ 白き息
湯豆腐の 薬味揃えて 待つ時間
内腿を あててさすりて 火鉢かな
井戸水で 洗う大根 光りをり

俳句王国がゆく 広島県福山市 より

紹介された句を記しておきます。

饒舌な漁師 冬日の常夜灯  モーリー・ロバートソン
碧深し 雁木(がんぎ)の 八段目から冬  豊田エリー
天守まで 琴の音美()しき 冬青空  高橋拓也
象牙小袋へ 小春の二弦琴  俳句仮面
真犯人 忘れたる祖母 蜜柑剥く  高橋拓也
食卓の 無言三日目 冬深し  中常克彦
雑炊粘る 年収百と 四十万  俳句仮面
凍星や ラップバトルの 高架下  モーリー・ロバートソン
珈琲の 染みの冷たし バスの旅  豊田エリー
冬枯れや 百歳までと 念(おも)うたに  村上鈴子

()を植()うや 今朝は凍てゆるめる泥田(どろた)  夏井いつき

先日の俳句対談で俳句界の様子をちょっと
知ったので興味津々で拝見しました。
ちょっとしたことを知ると知らないでは
大きな違いがあるものですね…。
勝手に、俳句王国に親近感を持つようになりました。草

2020年1月28日火曜日

日本がここに集まる初詣 山口誓子

口開けて 見上げる宙や オリオン座 
(皆川明氏に送る)特別な 日常服や 春隣
(皆川明氏に送る)冬を生く 先輩方に 憧れて
煮凝りを 食べて鏡を 覗き込み
ホイッスル 聞こえ全ては ノーサイド(無季句)

俳句さく咲く! 
名句ミュージアム 山口誓子
テーマ 指示代名詞を効かせる

日本が ここに集まる 初詣  山口誓子

堀本祐樹先生の言葉

「新年になるとたくさんの人々が
初詣の為寺社に赴きます。
これはその光景を大きく詠んだ一句です。
この句は指示代名詞は『ここ』です。
辞書によれば指示代名詞とは代名詞の一つ。
人を指し示す代名詞に対し、
事物・場所・方角などをその名をあげないで
直接に指し示すもの。『明鏡国語辞典』より 
とあります。
初詣の舞台となる寺や寺社のことを『ここ』と
表現することで、まるで作者が寺社に立って
指し示しているような臨場感が生まれています。
このように指示代名詞を効かすと強調したい部分が
引き立ったり句に奥行きが生まれたりします。
皆さんも指示代名詞を使った俳句に挑戦してみましょう。」

2020年1月27日月曜日

ピカソの言葉

厳寒や 見下げる人の 煩わし
寒波来る 神の試練を また受けん
滝氷る 無から生まれて 叫びをり
冬の月 日々見下ろされ 見送られ
群青の 川を流れん 冬桜

ピカソ 曰く
「明日に延ばしてもいいのは
やり残して死んでもかまわないことだけ。」

ピカソと同じ考えです。
周りからは蔑まされていますが、
やらないと落ち着けないんです。
役所仕事は私にはできそうもありません。
人生!限られた時間との戦いだと思っています。
どれだけの事を熟すかは日々の
積み重ねではないかとも感じています。
歳を重ねると、スピードが鈍くなってきます。
これとも戦っていかないといけないんですよね…。
その点、ピカソは時間配分を巧くやってのけました。
羨ましい限りです。

2020年1月26日日曜日

俳人対談 大高翔×野口る理

徳島県立文学書道館において 125
俳人対談 大高翔×野口る理 が開催されました。

お二人の馴れ初めからお話しくださいました。
お二人ともお母さまが俳人でおられたとか…。
俳人に対する世間での認知も
面白おかしく話してくださいました。

野口る理さんは鈴木真砂女さん創業の店
「卯波」でアルバイトをされていたそうです。
大高翔さんは客として鈴木真砂女が
亡くなられる少し前にお店の前でお会いしたとか…。

俳句の世界は狭いみたいで堀本裕樹先生の事に
話が及んだ時は出身地とか活動場所とか
お二人ともよくご存じで驚きました。

私も句会に行きたいので
その方法が聞きたかったのですが…。
そんな次元の低い質問をする人がいなかったので
結局、聞けずじまいとなってしまいました。

対談ではお互いの好きな俳句をご紹介くださいました。

初雪やリボン逃げ出すかたちして  野口る理
友の子に友の匂ひや梨しやりり 野口る理
虹のこと話せば話すほど曖昧 野口る理

十六歳は時限爆弾花ぐもり 大高翔
春スキーさしだす君の手が欲しい 大高翔
「はいどうぞ」しろつめくさといしころと 大高翔

素晴らしい時間をありがとうございました!
私も今後、阿波女にしか詠めない俳句に
挑戦していきたいと思いました。
藍染、すだちとか阿波独特の季語を用い
新鮮な捉え方でイメージから観点を
広げて行きたいと思いました。
頑張るぞぉ~!



たけしの家庭の医学

冬便り いつもあなたは 定型詩
被写体は 夫と犬の 歩く冬
冬終る 生の息吹が 燃え尽きて
一瞬が 永遠となる 冬深し
雪見行(ゆきみこう) 不協和音の 響きをり 

名医とつながる!たけしの家庭の医学

心疾患と脳血管疾患を予防するのは「焼き野菜と大葉おろしの和風ハンバーグ」
心疾患や脳血管疾患を予防するのは「大根おろし」
高血圧改善効果がある栄養素が豊富に含まれたお惣菜は「ポテトサラダ」
最も急激に血圧をあげてしまっている魔のスポットは「寝室」
内臓脂肪を減らす味噌汁は「わかめの味噌汁」
血管を若返らせるのは「レバニラ炒め」
便秘解消が期待できるうどんは「ざるうどん」
認知症の予防効果が期待されるお菓子は「甘皮付きピーナッツ」
認知症予防成分を豊富に含むフードコートの人気料理とは「カレーライス」
認知症の予防効果が期待される行動とは「かかとの上げ落とし」
認知症の予防効果が期待される行動とは「手を繋いで歩く」
骨粗しょう症を予防するカルシウムをたっぷり含むおでんは「がんもどき」
ひざ痛の改善効果が期待できるのは「アボカド」
ひざ痛の改善効果が期待できる行動は「貧乏ゆすり」

でした。

2020年1月25日土曜日

冬の新宿駅で一句

春近し マネを真似した ピカソかな
表現の 模索続けん 寒波来る
変貌遂げる 社会に欺瞞 寒の雨
価値観の 違いが見えて 寒の入
寒中や 試練乗り越え また試練

プレバト纏め 2020123

冬の新宿駅で一句

永世名人への道
村上健志 
風花や 額縁買って 帰る午後
(季語と時間の長さが合っていない。)
風花を 帰る額縁 買った午後

特待生昇格試験
中田喜子
誘導鈴 風花ひかる 改札へ
(動作がリアルに再生されている。
 「へ」と言う助詞で読み手の脳の中に情景が浮かぶ。
 技ありの一句。)

1位 的場浩司
職質を するもされるも 着膨れて
(言葉の経済効率がとても良い。
 最後を「て」にしたことで余白を残したことで
 読み手に解釈が任されている。)

2位 早見あかり
オーディション 帰りの車窓 波の花
(季語に思いが託されている。
 要らない言葉が一切ない。)

3位 小倉優子
「モノレール」に 「ルール」と返す 冬すばる
(必要な言葉と不要な言葉。
 ストレートな表現にした方が良い。
 らりるれろの音が増え可愛い句になった。」
 句が出来上がったら音読して確認を!)
「モノレール」「ルール」冬すばるのしりとり

4位 平井理央
寒烏(かんがらす) 眠気行き交う アルタ前
(実体験をもとに意欲的に作っていて強く褒めたい。
 俳句の言葉のパズル!)
アルタ前 寒の烏も 眠そうな
アルタ前 眠そうな人 行き交う冬

5位 村田琳
待ちに待つ 暖かくなる 春先を
(この句は「待春」と言う二文字の季語で表現できる。)
待ちに待つ春(あとの10音は自分で!)
待ちに待つ春 オーディション 受ける春

来週のお題は「銀座での買い物」

的場浩志さんの上達ぶりに吃驚!
番組冒頭でのトークで俳句が好きになった!
と言っておられましたが、
これは期待大な気がしています。
「好きこそものの上手なれ」ではないでしょうか?
的場浩司さん頑張ってくださいね!

2020年1月24日金曜日

櫂未知子先生の短歌

隙間風 理解の遅い 人のをり
冬日没()る あと僅かなる 持ち時間
最期まで きらめきを持ち 冬落暉
花折れて それでも咲いて 雪の降る
朽ちてゆく 儚さ秘めて 雪の朝

NHK「短歌」より 
119日のゲストは俳人の櫂未知子先生でした。

箱庭に やがて正しき 日暮くる  櫂未知子

なんと力強い俳句でしょう…。
自然の摂理と言う大きな時の流れと
目の前のコンパクトな箱庭との
見事なコントラストによって
世界の本質が鷲掴みにされていると
大辻隆弘先生が解説してくださいました。

短歌も詠んでくださいました。

都はあるか たとへば
水餅の底に
夕映えおよぶことの
しづけさ   櫂未知子

短歌を俳句に作り直してくださいました。

夕かぜの
さむきひびきに
おもふかな
伊万里の皿の
藍いろの人  玉城徹
夕かぜや 伊万里の皿の 藍の人  大辻隆弘

さすが!
私にとっては最高の勉強となった時間でした。

2020年1月23日木曜日

山本鼎の教え2

伝統の 味は母から ふぐと汁
経験は 記憶の宝庫 日向ぼこ
感情の 詰め込まれたる 冬の靄(もや)
思い出の 貯蔵庫となる 冬の暮
目の見えぬ 不自由知りて 冬の星

日曜美術館
「自分が感じたものが尊い~山本鼎と児童自由画運動~」より

山本鼎(かなえ)の教え子である藤本澄子さんの言葉です。

「どう描きなさいとか
そういうことはいっさいおっしゃらないね。
じっとみていて
『よく見えごらん。』とそういう感じでね。
『よく見てごらん。』とおっしゃるその一言が
一生涯どっかに残ってるのね。
なにも絵を描くことだけじゃなくてね。
大切な言葉だったと今でも思ってますよ。
90過ぎても、まだまだよく見てない部分
見方の足りない部分があるなと
自分で昔を思い返しながら思っていますよ。」

これぞ!山本鼎の教えなんですよね…。
私ももっと注意深く見ないと
もっともっと掘り下げないとと思いました。

2020年1月22日水曜日

山本鼎の教え

解釈は 変更可能 冬夕焼
冬の朝 目覚まし止めて 伸びをして
冬の夜 星に抱かれ 目を閉じん
冬ざるる 無から生まれた 言葉あり
寒昴 次の世代に 受け継がれ

日曜美術館
「自分が感じたものが尊い~山本鼎と児童自由画運動~」より

山本鼎(かなえ)の言葉を記しておきます。

「未だになんの軌跡も現さない
  己の性格や才能に飽きて居る」

「僕は人として又芸術家としての
深淵からまづ図面教育の病理を
端的に指摘した。
想ふに小供らは
あなたのやうな頑固な教師に 
取り締まられている時間に
最もいけない絵を描くでせう。」

「教導といふことは
すてきに面白く又すてきに
むづかしいものと思ひました
弾力のある意思と静かな感情
その必要を悟りました
百人の子どもには
一つのお手本に囚はれず
それぞれの道にゆかせたい」

与謝野晶子女史の言葉
「山本さんは普通の芸術家のできない仕事の
出来る人だと思って敬服して居ります。」

山本鼎先生顕彰碑
「自分が直接感じたものが尊い
そこから種々の仕事が生れて
くるものでなければならない 鼎」
と、記されています。

2020年1月21日火曜日

カウント先生

才能を 見せつけられし 鐘氷る
喜怒哀楽は 記憶に刻み 桜鍋
寒き夜 遅れるものを 待ち続け
見返り阿弥陀に 足止められる冬
無意識に 傷つけられし 寒夜かな

サークルでリズム感ゼロな人の為に
「カウント先生」というCDを使う事にしました。
昨日、CDのカウントに合わせて
ただ歩くだけなのに歩けませんでした。
ワン・ツー・スリー・フォーが
聞こえないのでしょうか?
あれだけ外せるって昨日は
目がまん丸になってしまいました。
どうやったら、カウントがとれるようになるのでしょうか?

最近、社交ダンスのプロに対して
Twitterで厳しい意見が呟かれていますが…。
我が居住地ではカウントを外すプロがいるんですよね。
まず、あの方はプロの資格はないように思います。
指導員の試験に関しても、
確り精査すべきではないでしょうか?
最低でもウォークの実技は試験すべきではないかと…。
Paso dobleのバンデリラスと言う名称を憶える前に
正しいカウントではないでしょうか?

2020年1月20日月曜日

皆川明氏と谷川俊太郎氏の言葉

押し付けられた うざい価値観 寒土用
雪の舞う 美の物語 窓の外
空風や 洗濯ものの 寄り添ひて
冬銀河 今やった事 忘れをり
前髪に 鋏を入れし 冬の夕

日曜美術館「皆川明 100年続く人生(デザイン)のために」

谷川俊太郎著「はいくないきもの」より

いたぶべぼ どここそここね おもいだす
だすりんね そらどらしそれ ちりんりん

谷川俊太郎氏の皆川明氏への言葉です。
「自分の詩の発想と共通なものを感じる。
 詩が出てくる言葉の源は言葉のないところ。
 自分の一番深いところから出てくる形や色を描いている。」

おいはねほ ねはねへはねほ ふんわりと
りとのっそ かなたあなたへ はるけんぱ

皆川明氏の言葉
「自分の思いを貫き、やりたいことをした結果、
まわりと違ってもいいと思うんです。
その違和感が、いずれは、
その人のかたちとして受け入れられます。」

思いを閉じ込めず、堂々と言える時代の到来とともに、
多くの人から愛を持ってそれが
受け入れられる時代が来る日を待ち望んでいます。
慮る気持ちなくしてはあり得ませんが…。
谷川俊太郎先生、皆川明先生のお話は
砂漠に水が与えられたような気にさせてくださいました。
心に残る番組でした。

2020年1月19日日曜日

永井荷風の言葉

寒雀 夜の静寂に 息づいて
晩冬や 出会いのありて 別れあり
歳月の 魔法の中で 春を待つ
鬼走 受け継ぎ伝ふ 厳かに
美味しいは あくまで主観 冬麗

偉人たちの健康診断
「永井荷風 楽しき寂しきシングルライフ」より

番組の中で永井荷風の言葉が紹介されていました。
「余 死するの時、
後人 もし余が墓など建てむと思はば、
 この浄閑寺の瑩域(えいいき)
娼妓の墓乱れ倒れたる間を選びて
一片の石を建てよ。」
「断腸亭日乗」より

看取られることなく亡くなった遊女たち。
その傍らに自らの墓を建てることを荷風は望んだのです。
荷風の死後、その意志を受けた友人たちが昭和38年分骨。
この地に荷風の碑を建てました。
生涯にわたって社会の片隅で生きる女性たちを愛した永井荷風!
社会から零れ落ちた人たちへのまなざしを忘れてはいけない。
それが荷風が生涯持ち続けた思いだったのかもしれません。

2020年1月18日土曜日

1月の浅草と着物で一句

ドレープ越しに 見送る船や 冬を行く
寒の内 閉じることなき ドアに立ち
冬惜しむ 磨き続けた 個性さえ
薬効と 伝統の味 寒蜆
銀杏枯る 影揺らめきて 踏みしめて

プレバト纏め 2020116

1月の浅草と着物で一句

永世名人への道
梅沢富美男 
爪皮の 紅のさくさく 霜柱
(さくさくと言うオノマトペで、3つの事を伝えた。
 音、動作、感触を表現している。)

特待生昇格試験
ミッツ・マングローブ
抜き襟寒し 酔客の うしろ影
(臨場感がある。寒しで気温と、
客への思いや疲れも表現している。)

1位 近藤サト
落椿 爪皮の 紅きを妬む
(あえて五五七の調べを選んだことで
 女が女を妬んでいる句になっている。


2位 星野真里
はたはたと はたかれており 春小袖
(最後の「は」と字余りにすることで余韻が生まれる。)
はたはたと はたかれ 春小袖の皴は

3位 市川由紀乃
着衣(きそ)始め 母子で歩む おさんば道
(着衣始めは新年の季語。新年の春着を初めて着る事。)
着衣(きそ)始め お産婆稲荷を 母と吾と

4位 高畑淳子
母に見え 冬羽織着た 鏡(きょう)の我
(五七五にする為に言葉を端折るのはよくない。
 自分の言いたい内容がリズムを決める。
 字余りのコツは上五を字余りにしたら
中七・下五でリズムのバランスをとる。)
母と見まがう 鏡に冬羽織の 吾よ

5位 波野久里子
寒空や レンタル晴れ着 ツンツルテン
(ツンツルテンはひらがな表記にした方が
文字が転がるようで柔らかくなる。)
浅草寒空 レンタル晴れ着の つんつるてん

今週は字余りの勉強ができました。
上五で字余りにした時は
中七・下五で文字数を足しバランスをとる!
というテクニックを学びました。
まだ理解していません。
しばらく時間がかかりそうです。
俳句は楽しい…。
夏井いつき先生ありがとう…。

2020年1月17日金曜日

アグネス・レプリアーの言葉

冬の朝 ひとつひとつの 細胞が
歳月に 磨き抜かれた 冬の岩
マホガニーに 生み出された 雪見かな
雪の舞う 歴史背負った 寺の木々
寒波来る 重厚感の アール・デコ

アグネス・レプリアー 曰く
「幸せを自分の内に見つけるのは
やさしいことではない。
しかし、自分の内以外に
幸せを見つけることはできないのだ。」

そう!相田みつをも言っています。
「幸せは自分が決める」
なのにどうして人と比べるのでしょうねぇ~。
私はいつも自分の物差しで決めています。
やっかんだり、ねたんだり…。
努力もせずに誹謗中傷するのはいかがなものかと…。
淡々と人生は謳歌するものではないでしょうか?
他人は他人、自分は自分です。
確りと自覚すべきではないでしょうか?

2020年1月16日木曜日

井上ひさしの言葉

寒の入り 記憶を胸に 故老逝く
花野菜 固い絆で くっつきて
水仙や 亡父の映る 丘に風
温暖化 省エネ極む 声つかふ
寒木瓜や 咲く時期待てず フライング

井上ひさし 曰く
「日本人を動かしているのは、
人じゃなくて空気なんです。
一人一人が自立(自律)していないから、
空気が変わるとみんな付和雷同して
意見や態度をコロコロ変える。」

ご指摘の通りだと思います。
日本人はすぐに右に倣え!ですよね。
司馬遼太郎先生がこれに関し
ご立腹されていたことを思い出しました。
どうして人の考えに従うのでしょうか?
どうして自分の頭で考えないのでしょうか?
軍隊で自分も暴力を受けたから
人にも暴力を奮う人が大勢いました。
いけない事だと解らない人が大勢いました。
無知の極みとしか思えません。
現在にまでこれが引き継がれているとは
日本人として恥ずかしい限りです。
慮る気持ちを持って
自分の頭で考え行動して欲しいものです。
自分のことしか考えられない人がいますが
間違っているということに早く気付いて欲しいものです。

2020年1月15日水曜日

フォーリー=ベルジェールのバー

波の花 この世を生きる 丁寧に
寒波来る 新しきこと 見つけたく
瞬きのごと 失ふ時間 寒の内
冬三日月や 曜日感覚 なくなって
内面を 磨き続けん 春を待つ

日曜美術館 
「マネ最後の傑作の秘密~フォリー=ベルジェールのバー~」より

シャルル・ボードレール 曰く
「現代性とは一時的でうつろいやすく
偶発的なものだが
そんな人間の生活の中から
神秘的な美しさを
取り出さなければならない。」

ステファヌ・アラルメもマネを
尊敬し擁護していた一人です。

そのステファヌ・アラルメ 曰く
「私たちに残された途はただ一つ
徹底的に現在に執着すること。
この世に執着することである。
日常生活の一つ一つに
熱い眼差しを注ぐうちに
何でもないつまらない物が
次第に精彩を放つようになる。」

番組が纏められていました。
「ただ現実を見る事ではない。
現実はそれ自体
例えば自然や静物や人間の顔は充実して魅力がある。
それを描写という方法で描こうとするとベールをかけてしまう。
だから描写ではなく暗示する事ほのめかすことで
その対象の魅力を表現することができる。
私たちは永遠なるものに憧れるがそれは無に等しい。
だとすれば徹底的に現在に執着すべきである。
目の前の生活を凝視するうちに
何でもないものつまらなく思えるものが
次第に精彩を放つようになる。
それを捉え表現することが
詩人画家の役割である。」