2019年10月12日土曜日

2019金秋戦 予選 冷蔵庫で一句

秋収め 陽射し背に受け 頬に風
菊芋の 花で喜び 悲しんで
縁側で 耳を澄ませて 小鳥来る
電線で からだ寄せあい 小鳥来る
お見舞いの 葡萄の染める 笑顔かな

プレバト纏め 20191010
俳句タイトル戦「2019金秋戦」

予選 冷蔵庫で一句

1位 松岡充
駆け抜けた 残暑の泡の ハイボール

2位 千原ジュニア
長き夜 ジャーの隣に 立つ杓文字
(「や」だと単純な夜を強調しただけになる。
「を」だと長い時間立っているんですね!と擬人化の方に寄ってしまう。
「に」だと散文の匂いが強くなる
「の」にして正解。

3位 石田明
明日もまた生きる チルド室に葡萄
(葡萄は知恵の樹 攻めた句になっている。)

4位 皆藤愛子
別れ蚊を 払う一人の 台所
(別れ蚊は秋の季語。秋まで生き延びた弱々しい蚊。
 独自性がない。技術点と独自性は両輪。)

5位 鈴木光
本を閉じ 秋の灯()しずか 製氷音
(秋の灯が秋の季語。秋の夜に灯す明かりの事。)

6位 北山宏光
秋の夜や 母の怒号と ピアスホール
(発想の広げ方。)

7位 三遊亭円楽
秋天に 産廃の冷蔵庫 口を開け
(類想感が出てしまった。映像の動き出す語順で詠む。
秋天に 口開け 産廃冷蔵庫

8位 立川志らく
釣瓶落し 喋るな黙れ 冷蔵庫
(同じ感想を持つ人が多いと思われる句。
釣瓶落しを「真夜中の」「失恋や」「リストラや」
「左遷の夜」と言い換えられる。)

9位 千賀健永
野菜室 百リットルの 香立ち秋
(語順のミス。発想は良かったが技術がない。)
秋の香立 百リットルの 野菜室

皆藤愛子さんと鈴木光さんの俳句が好きだったのですが…。
夏井いつき先生のお眼鏡には適わなかったようです。
相当アンテナを高く、人の俳句に
注意していないといけないようです。

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