2019年8月3日土曜日

猛暑日で一句

自己憐憫(れんびん)に 陥る人の 明易し
夏の水 競争じゃない 生きるのは
夜暑し 残す思い出 去る記憶
競い合い 勝った負けたと 雲の峰
丑の日に 浴びる匂いや つまむ寿司

プレバト纏め 201981

猛暑日で一句

特待生昇格試験

東国原英夫
立ち漕ぎの 警官真顔 炎天下
(緊迫感が足りない。
動作より表情に焦点が当たっている。
 「警官」で切り、季語を映像で認識させる。)
立ち漕ぎの 全力炎天の 警官

中田喜子
竹藪の かわく羽音や 極暑来る
(音のリアリティが足りない。複合動詞を用いて
 語順を変え、季語を音で反芻させる。)
極暑来る 竹藪乾ききる 葉音)

1位 パンサー 向井慧
ソフトクリーム 垂れ点々と 子の歩幅
(動きながらの映像が切り取られている。
セオリー通りで見事。)

2位 森口瑤子
仏壇の 向日葵までも くたばりぬ
(展開が良く俳人としてのセンスがある。
 句に相応しい言い回しを選ぶ。)
仏壇の 向日葵も くたばってゐる

3位 IKKO
人生の お守りとなり 曼殊沙華
(大きさ、色合いが解る。「となり」が説明的。
 映像化することで主役の季語が立ってくる。)
人生を 守り墓守()る 曼殊沙華

4位 King&Prince 高橋海人
夏を飲む 貴方を映す ガラス玉
(季語をラムネにして恋のイメージを詠む。
季語の選び方が間違っている。)
恋弾ける 貴方を映す ラムネ玉

5位 池田美優(みちょぱ)
炎天に 映える黒肌 まだ足りぬ
(散文的で情緒がない。
季語「日焼け」で表現した方が意図が伝わる。)
美しき 日焼けの肌を なおも焼く
美しき 日焼けの肌を 焼く焼く焼く

来週のお題は「お盆のサービスエリア」

今回は、ゲストの違った一面が見られ興味深かったです。
森口瑤子さんは思いっきりの良い女性だったのですね。
みちょぱは、確りと自分を持った女性だったのですね。
まさか、あそこまで反論されるとは想像していませんでした。
お二人の女性が益々、大好きになってしまいました。
自分を持たない人には魅力を感じられません。
などと墓守女の独り言…。

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